'98 10/7 |
ハシグロヒタキが出たぁ!・・・と兵庫県で大騒ぎ。「ぎゃああ、遠すぎるぅ!」と、もがく私。さて、どうしたもんかいねぇ?どうにかこうにか行かないと・・・。 サバクヒタキ類はどれもかなりレアなものばかり。最近記録は増えてきたものの、私のような古株(年のわりには・・・ん?)バーダーにはもう、「サバクヒタキ類はヤバい。」くらいのイメージだったもんだから、どんな卑怯な手を使っても見なければならないような気がしたの。 いろんな悪いことを考えている間に知人からTel。「・・・なんか、熱海にもおるらしいで・・・。そんで、今日行って来たけどこっちのやつはおらんかった。」と悲しい声。しかし私は乱舞。「だって熱海の方が近いねんもん。」しかも凄腕バーダー「く○がい」さんが現場に向かっていると言う。すぐに彼の携帯に電話して途中で拾ってもらうことになった。(なんてあつかましいんだ、俺。)朝まだ暗いうちに彼の車に乗って出発。現場は静岡県函南。 場所がわかりづらかったが情報を頼りにさがしていると、土砂などのいらんもんを捨ててある空き地みたいなとこがあった。二人して「いかにも居そう。」と話していると、土塊のうえにぴょんと出てきたやつがいた。「出た〜!」叫ぶ。見る。めっちゃ見る。奴もこっちを見てる。・・・ポッ。(なんでやねん。)ハシグロヒタキの若いオスだった。「えへへへ、眉班は眼より後が太くて翼下面が黒いっす。脛毛に黒班が入ってる〜・・・ハシグロやぁ〜。しかもバフ色の羽縁、幼鳥っすぅ・・・。」などと鼻血をぬぐいながらつぶやいた。しばらくして地元のバーダーさんが来られた。「誰から聞いたの?」と怪訝な様子。ふふっ、それだけは言えねーな。(なんでやねん。) く○がいさん、ご迷惑をおかけしました。すんませんっす。(2年も経ってから謝るなよ。←読者の声) |
'98 10/17 愛知県伊良湖岬周辺 |
レンカクが出たぁ!・・・と愛知県で大騒ぎ。(こんなんばっかり。)「うおおお、遠すぎるぅ!」と、わめく私。見たいったらありゃしない。なんせレンカクと言ったら鳥見をはじめてからの憧れの鳥だったのだから。(夏羽のことだけど。)だって、足の指が体より長いんっすよ?小学生100人に図鑑を与えて、「この中の鳥で一番見てみたいのはもちろんレンカクだよねぇ?」と聞いたら、ほとんどが「うん」と言うだろう。
(明らかに誘導尋問だけど。)そんな訳で、ガキンチョの頃からその違和感丸出しの鳥を見たいと思いつづけ、遂にチャンスが来たのだ。(今までも実はあったんだけど、見に行けなかったの。) 大阪のMさんとこの日、函南のハシグロヒタキを見てから伊良湖にまわってレンカクを、というスケジュールを組んだ。ところが、前日にハシグロヒタキが姿を消した(なんかチョウゲンボウに食われたとか聞いたんですけどほんまでっか?)と言う連絡が入った。Mさんの体から闘気が抜けていくのが電話からすっごくよくわかった。ヤバイ。元気付けてあげないとレンカク行きがー・・・。とりあえず「レンカク見たいっす!レンカク見たいっす!」と連呼して行くことに。Mさんはレンカクを以前見ているため、すっかり闘気が抜けていた。それもそのはず、当日は天気も台風だったのです。 ・・・とりあえずポイントに着いたが、なんちゅうチンケな池だ。鳥なんてあんまりいなそう。なんでレンカクってあーゆー池がすきなんでしょうねぇ。バーダーも10人くらい来ていたが、誰も見ていないと言う。なんか昨日もいなかったとか言ってたような気がするし。池の上空ではチゴハヤブサが盛んに飛び回ってトンボを捕食していたが他に何にも見るものがなくただただ時が過ぎていった。 途中で飽きて汐川にシギを見に行った。ハジロコチドリとかアカアシシギなんぞがおった。ほげほげとシギをチェックしていたらなぜかオジロトウネンが2羽ほど干潟に出ておった。鳥を見て十数年になるが、ジロネンが干潟に出ているのを見たのはこれがはじめてであった。「こいつホンマにジロネンか?」と言いながら見ていたらいっせいに飛んでいってしまった。空に目をやるとチゴハヤブサがシギの群れに襲いかかっていた。やめてよ。 それからもう一度レンカクポイントに戻ったがやはり出ていなかった。・・・残念。諦めるしかあるまい。かくしてレンカクに出会うことは出来なかったのだった。(レンカクについての前置きが長いわりに振られた旅行記だったんですね。自分で今気が付いた。) |
'98 11/14 千葉県浦安埋立地 |
今度は「千葉県にヨーロッパチュウヒが出たぁ!」と大騒ぎ。現場は関東からはもちろん関西からもバーダーが押しかけ、70何人もが道路端にずらりと並び、警察に通報されたほどの騒ぎとなった。・・・しかし待てども待てども飛び出すのは普通のチュウヒばかり。朝8時から夕方4時までねばったが、良いとこなし。関西からはるばる来たK村氏は遂に鳥に向けてシャッターを切れず、子供さんのためにピカチュウジャンボを2枚撮って帰っていった。70人全員討ち死にだった。しかし後日この個体は写真判定の結果、ただのチュウヒと判り皆がほっとしたのであった。(負け惜しみ・・・?) |
'98 11/14 千葉県谷津干潟 |
たび重なる珍鳥情報とふられ旅も落ち着いたので行くとこがなくなり、鳥を見ないと死んでしまう病気の私はとりあえず谷津干潟にニシトウネンをシバきに行った。のんびり歩いていくとたくさんのカモたちがお出迎え。私はオカヨシガモが地味だけどシックな色合いで気に入っている。セイタカシギも忙しそうになんかわけわからんモンを食っていた。ちょっとだけ出始めた干潟にシロチドリが来ていたのでぼーっと観察していたらハジロコチドリが一羽混じっていた。成鳥の冬羽じゃー。つぶらな瞳・・・かわいい・・・。なんかメダイチドリも一羽だけ残っていた。早く渡らないと寒くなるよ。 観察センターの池には今年もオオハシシギが来てカモと一緒にいちゃいちゃしてた。(そうなのか・・・?)観察センターでオオハシシギを見ていてそのまま危うくお昼寝モードに入りそうになったが、そういえばニシトウネン見に来たんじゃなかったっけ?ということを思い出し、探しに出る。いた。(早っ!)センターの近くの干潟にトウネン4羽とニシトウネン2羽。あー・・・。見た見た。今年もご挨拶が済んだところで風が強くなってきたので帰路についた。 |
'98 11/29 再び谷津干潟 |
学校に行って友人ばいかだ君に「昨日谷津でニシトウネン見たで。」とか話してたら、バーダーである彼の両親がニシトウネンを見てみたいということをおっしゃったので、ご案内することに。朝早くからばいかだ家の車で出発。谷津干潟につくと早速ハマシギの群れが盛んに採餌していた。とりあえず寒かったので完全に日が昇るまで車の中で朝ご飯を食べて暖かくなるのを待つ。さて、腹ごしらえを済ませて外に出るとシギの群れがちょっと遠い。近くによって行ったがまだもう少しって感じだ。「潮が満ちてくれば近くに来ますから、それからゆっくりニシトウネンを探しましょう。」とか言ったそばからシギの群れがバーンって飛んだ。 「ギャーーーース!」と叫んで見上げたら上空にノスリが一羽。「何すんねん、ボケー!」と叫ぶ。シギの群れは遠くに降りた。放心状態の我々に追い討ちをかけるかのよーに今度はハヤブサが。ふっ。もうどうにでもなってくれ。そりゃあ、いじけるのも無理はない。だって干潟の真中にハヤブサが居座り、シギは一羽残らずどっかに飛んでいってしまったのだから。切なくなって船橋海浜公園に。ミヤコドリをいっぱい見てやるんだ。ふえーん。 干潟についてシギとかカモを見ていたら、またカモが飛び始めた。上空を見たらまたノスリが。くそう、同一個体か!?しかしここのカモ達はノスリくらいではビビらなかった。しかもまたまたハヤブサ登場。さっきと同じ幼鳥の個体だ。お前ら、いやがらせか!でもこのハヤブサもあまり我々のいる方に来なかったので今度は邪魔にならなかった。渚を見たらミヤコドリを発見!1,2,3・・・数えていくと27羽!なんじゃお前ら。(今年は40羽くらい来てるとか。年々増えてますね。)かつてはすごいめずらしい鳥だったのに・・・。今じゃ本場九州よりもここの方が数が多くなってるし。すっかり三番瀬が日本最大のミヤコドリの渡来地になってしまった。この後は時間に余裕があったので葛西臨海公園でカモ類、オオバン、チュウヒなどを見て帰った。 |