天野君の鳥だより   '98 12.5'98 12.24
'98 12/5
九州
  ある晩、家でのんびりテレビ見てゴロゴロしていると、大阪のM村さんから電話。「なんか九州でキアオジ出てるらしいんやけど、ちょっと確かめてくれへん?」とのこと。さっそく福岡に住む義兄弟F君に電話。彼は、酔っ払っていた。でも酔った勢いで(?)彼は翌日大分県の現場に確かめに行ってくれた。うーん、持つべきものは義兄弟。キアオジはシラガホオジロと仲がよく、よく交雑個体が出来るらしく、日本ではそういった個体がキアオジとして誤報されることがあるらしいのだが、彼は「とりあえず雑種とする要素は無いね。」とありがたい言葉。さすがブラザー。来週末の私たちの九州行きは決定した。(それもどーかと思うが。)金曜日の晩に大阪まで行き、知り合いの車で出発。本当は定員オーバーで乗れないところだったのだが、運良くメンバーの一人が体調を崩されたので、(運良く・・・?)私も連れてってもらえた。ワーイ。

 夜明けと同時にキアオジ捜索開始。九州といえども大分県の九重は山の中で結構寒かった。うろちょろしながら田んぼを見回ったが、ホオジロばっかり。キアオジが入っているシラガホオジロの群れも見当たらない。ハイイロチュウヒの綺麗な♂が飛んできた。美しい・・・。鳥屋さんが私たちのほかにも何組か来ている。埼玉のS氏なんかもう三日もこの辺で寝泊りしているらしい。そんな人が「まだ見れてません。」とか言うもんだから嫌な予感。私たちも一泊を覚悟した。お昼前ぐらいになって電線にシラガホオジロが止まっているのを発見!キアオジどころかシラガもはじめてみた私。「そんなやつにキアオジを見る資格はない」とかいぢめられながら 見ていると、はじめは一羽だったシラガがだんだん増えてきた。

と、その中に一羽、カシラダカみたいのが混じってた。「あ、カシラダカが混じってる。」とか言ってたら、大阪のカリスマバーダーKさんが向こうから車で来て、その個体を指差している。「???」その個体が飛んでから車を降りて話を聞くと、どうも今のがキアオジだったらしい。え〜。黄色くないキアオジ〜。光のあたり具合で黄色く見えないこともあるという。もしくは幼鳥だったのか?これでは帰っても自慢できない。「九州まで行って黄色くないキアオジみてきた。」・・・ではねぇ。とりあえずは見たってことで、休憩することに。

 畑の中にあった物置小屋の陰で風をよけながらお湯を沸かしてコーヒーを作っていると、なんか鳥屋さんたちの車が一方向に集まっていくではないか。異変に気付いた我々は双眼鏡でその方向を見てみる。なんか、集まって皆でなんか見てやがる。「ガッデーム!」我々は叫ぶと、コーヒーを放置してダッシュで車に乗り込んだ。駆けつけてみたら畦の草むらから黄色い頭がぴょこぴょこ見え隠れしているではないか。これこそキアオジ鼻血ブー!か、かわいい・・・!失血死寸前まで見た。そりゃあ、鼻血も出るよ。気が付くとギャラリーが30人以上いた。なぜかF君も来てた。その後もキアオジ君は、畑を歩いたり、ビニールハウスの骨組みに止まったり、サービス満点で皆はスタンディングオベーションで鼻血を流してた。(お前だけちゃうんか。)

 その日は早い時間帯で満足したんで、湯布院温泉に行って温泉にどっぷり浸かって早めに休んだ。キアオジで2日使おうとしていたので、明日の日曜日はどこへ行こうかという話をしていたところ、山口県の阿知須干拓にサカツラガンが来ているということで、そこに連れてけーと催促していってもらうことになった。4人で行ったのだがサカツラガンを見てないのは私一人だった。だってぇ・・・。
'98 12/6
  翌6日(日曜日)朝由布院を出て大阪に帰りがてら阿知須干拓による。私のお目当てのサカツラガンは、マガンヒシクイとなぜかトリオでぷかぷか浮いとった。こいつら、お互いなんやと思ってるんや?後背地の干拓地みたいなところでは、ヘラサギが一羽、ダイサギアオサギと一緒に昼寝してた。溜池みたいなところではなんかオオハシシギが一羽、カモと一緒にいた。その辺の葦原ではツリスガラがチーチー鳴きながら飛んでいる。河口にはズグロカモメと、カモの群れの中にツクシガモが5羽、トモエガモが2羽くらい混じっている。ホオジロガモもいる。それらの鳥を見ていたらどっかから「クルルゥーー、クルルゥーー」とか聞こえてきた。

 「ツルの声やんけー。」と思ったら対岸から数千羽のミヤマガラスにモビングされながら一羽のナベヅルがこっちに飛んでくるではないか。やめたれよ、ミヤマガラス。なんかこっちに向かって飛んでたのに、いぢめられて墜落するように再び対岸のほうに降りていってしまった。その後はそこらの田んぼでミヤマガラスの群れからコクマルガラス探しをして帰った。

'98 12/16
茨城県
 今度は「千葉県に茨城県に涸沼というおおきな沼がある。そこに毎年ヒメハジロという珍しいカモが来る。ある人はこのカモを「日本で一番美しいカモ」と呼び、私自身、この涸沼でも、冬北海道でも合計5回くらい振られている憧れのカモだった。この日は同級生の「ばいかだくん」と、後輩を2人くらい連れてヒメハジロ探しにやってきた。結果から言うと、また振られた。(早っ!)だっていないんだもん。涸沼にはもう数年連続で渡来している。早く見ないと死んぢゃう。だいたいいつも仲良くしているというホオジロガモが一羽しかいなかったからな・・・。

 気を取り直して今度は北浦に来ているというオオホシハジロに会いに行く。場所はハクチョウに餌付けしている場所だという。行ってみると、コブハクチョウがいっぱいいた。あとオオバンが餌付いてた。しばらく探していると、すぐにオオホシハジロが見つかった。うーん、イカツイ。しかも餌付きまくってる。オートフォーカスのカメラでも撮れる。オオホシハジロを満喫して帰ろうとすると、後輩の一人が「ユリカモメじゃないのがいる」という。見てみるとクロハラアジサシだった。しかも成鳥。こんなのも越冬してるんだねぇ。

 まだ時間があるので、今度は浮島に行ってタカ類のねぐら入りでも見たれ、ということになった。着くとちょうどいい時間帯で、チュウヒ5羽、ハイイロチュウヒ3羽、ミサゴ1羽、チョウゲンボウ1羽、コチョウゲンボウ3羽が見られた。ハイイロチュウヒの一羽はオスの若い個体で、尾羽根の一部に灰色の羽根が生えてきていた。来年綺麗になって出直して来な!(なぜか偉そう。)
'98 12/24
板橋区
 板橋区のある公園にオオコノハズクが越冬しているという話を聞いた。巣箱に入っているとか。オオコノハズクはしばらく見ていないので久しぶりに見たくなって出掛ける。ただし夕方にならないと出てこないだろうということで先に新宿御苑でオシドリをシバいてからにする。案の定オシドリは40羽くらいいて木陰に隠れているつもりになっていた。小声で「バレてんで。」って教えてやったら泣きそうな顔してた。(ウソつくな。)

 他に新宿御苑ではクロジも3羽くらいみられた。こんな街中では珍しいのではないだろうか?そんなことないのかな?まぁいても不思議は無いけど。だいぶ日が傾いてきたので本命のオオコノハ公園(仮名)に向かう。(一応地元の方からあまり人に教えないでって言われたものですから。2年も前だけど。)とりあえず4時くらいに着くと、カメラマンが2人いた。巣箱もあった。毎日5時くらいに顔を出すという。ただし顔を出すまでは今日巣箱に入っているのかどうかは分からないと言う事だった。そりゃそうでしょうな。

 時間が遅くなるに連れて鳥屋さんが続々来る。その中の一人のおっちゃんに数日前に撮影したオオコノハの写真をもらった。ますます見たくなってしまった。もうかなり暗くて寒くなってきた頃に「もう帰ろっかなー」とか思っていると、オオコノハが巣箱の入り口にピョコンと飛び出してきた。「出たぁ!」うーん、暗い。スコープで見る分には十分だけど、カメラ屋さんにはダメみたいだった。でも私はカメラ屋ではないのでじっくりと観察することが出来た。でもあんまり動かないので途中で帰ってしまったといういい加減な鳥屋の私であった。
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