99年1月22日 不忍池 葛西臨海公園 |
うーん。やっと99年に入った・・・。原稿を書いている今は2001年もあと2ヶ月だというのに。 当時神奈川に住んでいた私はちょっと遅めの「クビキン詣で」に出かけた。「クビキン詣で」とはなんとなく1年に一回クビワキンクロを見ないと気がすまないので毎年渡来してすぐと年明けに一回不忍池に行くことを意味します。99年の流行語大賞に選ばれています(ホンマかいな。)で、まぁ不忍につくといつものあたりで一生懸命泳ぐクビワキンクロを発見。今から思えばこれが最後の姿だったのかも知れない・・・。 元気よく餌撒きおじさんについて右往左往する姿を見て安心しつつ池をのんびり歩く。ミコアイサの雌がパンに餌付いている・・・。この個体も数年前からレギュラーになってしまったようだ。ボート池の周りを歩き、動物園側にさしかかったとき、異様な光景が視界に飛び込んできた。ゴイサギの若い個体が自分の頭よりもデカそうなドブネズミをくわえているではないか。しかも、まだ生きている。捕ったの?捕ったの?自分で捕ったの??ゴイサギに捕まるとはなんと不用心なドブネズミか。結局そのまま飲み込まれてしまったが飲んだ方のゴイサギも吐きそうな顔してた。・・・吐くなよ。 その後JRで葛西臨海公園まで行って「クロツラ詣で」を行う。「クロツラ詣で」とは・・・(以下同文)クロツラヘラサギはちょうどセンターの前で杭に止まって休んでいたためじっくり見ることが出来た。また海上の杭の上にはハヤブサが止まっていた。園内を散策しながら鳥を見ていると、珍しく越冬したエリマキシギが出迎えてくれた。観察小屋にいたおっちゃんが今年はクイナが3羽くらい入っていると教えてくれた。ちょうど夕方になってきていたのでそこで待っていると程なくして葦原から出てきました、クイナちゃん。ううーん、渋くて味のある鳥だと思うのは私だけでしょうか。帰りにもう一度クロツラを見てから帰ろうと思ったがどっかに飛んでいってしまったらしく、見当たらなかった。かわりにその辺の芦原にツリスガラが何羽かいてかわいらしい姿を見せてくれた。 |
99年1月24日 大阪府箕面市 |
昨年にひきつづいて箕面の山中の森にオオマシコがきているという話を聞いたので、ちょっとした用事で大阪に帰ってきていた私は祖母と一緒にオオマシコに会いに行った。はじめポイントがよくわからなくてうろうろしていると芝生のところにトラツグミが歩いてた。おお、ひさしぶり。昼間から丸見えのところで元気よく餌食ってた。そこからちょっと坂道を登ったところにオオマシコはいた。蛍光ピンクの体におばあちゃんも大喜び。「あんな綺麗な鳥初めて見た!」・・・洗脳成功。 |
99年2月3日 茨城〜千葉 |
この日は前年卒業されたS先輩と、大学の同級生2人との合わせて4人で涸沼のヒメハジロを見に行く計画を立てた。始発の電車で横浜まで行き、先輩の車で出発。ヒメハジロ・・・。これまで冬の北海道で3回ぐらい、涸沼で2回ぐらい振られているという私にとっては因縁の鳥であった。ぬおー!今回こそは見てやるぜっ!ここまで振られ続けるとある意味切なくなってくるんだけど。しかし・・・。朝早く着いて現場で双眼鏡を出してみると、遠くの水面に小さい頭の白いのが浮かんでいるではないか!「おったー!」と叫びみんなを呼んだ。ある人はこのカモを「最も美しいカモ」と絶賛するが、・・・はっきり言ってそこまでとは・・・。でも遠いけどかわいいカモではあった。脚がオレンジで、額が時々紫色に輝きを放っていた・・・。これで調子に乗って対岸側に回ればもっと近くで見れるに違いないと話し合い、くるっと対岸に回ってみた。(道に迷いながら。)そしたら、時間がたってしまったからかバリバリの逆光になっていた。しかもヒメハジロが入っていたホオジロガモの群れごといなくなっとった。なんじゃそりゃあー。 しょうがないので沼の反対側にいついているハイイロペリカンを見に行くことになった。ヤツはあっさりいつもの場所にいやがった。うごかねぇ・・・。これで石垣島個体と全国行脚個体を両方見たのは私を入れても数名しかいまい。フッフッフ。頭の上にはミサゴが飛んでた。 それから北浦にオオホシハジロを見に行く。ばっちり餌付いていてこれまた楽勝・・・。まじまじ見ていたら遠くの杭にクロハラアジサシが止まってた。オオバンと戯れてたらコブハクチョウに噛まれそうになったのでビビって銚子に逃亡。 銚子ではカモメを見る。この日はミツユビカモメが多く、40羽ほど堤防に止まっていた。ワシカモメ、シロカモメにまじってカナダカモメが1羽混じっていたのが嬉しかった。もっと珍しいモノを探したが見つからなかった。ガッカリしていたところにある意味珍しいものが。はじめはシロカモメだと思って見たのだが、真っ白いウミネコの白変個体だった。こりゃめずらしい。 それから船橋市にある行田公園というところに餌付けられて越冬しているオジロビタキを見に行くことにした。これもまったく逃げる様子も無く、モノ欲しそうにこっちを見てくる。いやあ、ヒタキはカワイイですねぇ。友人が写真を撮っている間に暗くなってきたのでまた2時間ぐらいかけて帰路についた。 |