天野君の鳥だより   '99 2.20 〜 '99 3.3

 99年2月20日

 この日は同級生の「ばいかだ」君の両親をヒメハジロペリカンオジロビタキチシマシギツアーにご案内することになった。

 ばいかだ家の車で夜明け前に出発。夜明けと同時に涸沼に到着。ポイントに立つとあっさりヒメハジロ発見。この前までの苦労は一体何だったんだろうか・・・。なんでこうもあっさり見つかっちゃうワケ?何回振られたとおもっとんじゃ、とブーブー言いつつヒメハジロを観察する。ホオジロガモの数も多い。

 カワセミとかオオジュリンなんかも横目で見ながら沼の反対側に移動してハイイロペリカンもあっさりと発見。この前とまったく同じ場所にいた。

 幸先よくスタートした我々は次に菅生沼に行くことにした。アメリカコハクチョウが来ているらしい。でも行ったことないんだけど・・・。全員が初めてだったのでどこに鳥がいるのかもよくわからん状態だったが飛んでいる白鳥を発見して追跡し、ハクチョウ達が集まっている場所にたどり着いた。

 コハクチョウ達が水辺に餅のよーにころがっていた。全部で120羽くらいはいただろう。しかも多くの個体が顔を背中に入れて寝ている・・・。これじゃどれがアメリカンだかわからんちんともとっちめちん、って感じだ。根気よく熱い視線を送っていたら一羽体の大きいのがいた。もしかしたら、と思った瞬間その個体が顔を上げた。「ん?何見てんねん。」と言った顔のそいつはやはりアメリカンだった。ナキハクチョウじゃないのか。(こらこら。)とりあえずこれも堪能して次の目的地に向かう。

 次は千葉まで戻って行田公園のオジロビタキだ。まだいたんかい、って感じだが人だかりがなくなってから行く方が気が楽で好きなもので・・・。もはや誰も見に来ていないようだがまだちゃんと居た。飽きたら誰も餌を撒いていないらしい。自分たちが餌付けておいて勝手なカメラマンどもめ。早くどこか餌のたくさんある場所に移動するんだよ。

 オジロビタキが餓死しないように祈りつつ遠距離を飛ばして小櫃川についた。大分この頃には日が傾いてきていた。ちょっと足早に干潟を歩きチシマシギに再会。相変わらず遠いのう・・・。ばいかだくん一家はご満足いただけたでしょうか??

 今日は潮の具合もあってハジロコチドリニシトウネンは見られなかった。まあしかたがないか。でも帰りに葦原でツリスガラを見ることが出来た。この時点で既に結構暗くなっていたが最後までがんばって上流のコスズガモポイントに移動。しかしさすがに暗くなりすぎていたのとカモの数自体が少なくアメリカヒドリコスズガモも見つけられなかった。うう、ごめんなさい。ただ最後に悔し紛れにヨシガモを数えたら120羽以上いたのでビックリした。

 帰りははじめて「うみほたる」を通って神奈川に帰ったのだが木更津ー川崎間10分。おそるべし。



 99年3月3日
 
 前日に某国家試験を受ける先輩方のお世話をするため新宿に泊まり込んでいた僕とばいかだ君は朝早く先輩方を試験会場に送り出したあと解放されて新宿御苑に行った。特に目的は無かったがオシドリが見やすいって聞いたので・・・。

 とりあえず入り口で入園料を取られると聞いて帰ろっかと思ったがせっかくなのでとりあえず行くことにした。

 公園の地図を見て一番大きい池に向かう。池についたが水面にはオナガガモがいるだけ。でもいつもオシドリが好むような木陰を見ると・・・やっぱりいたいた。数えてみたら60羽あまりも居る。へぇ。こんな街中に。

 一応軽くあたりを散策したらシメが10羽くらいいた。歩き出そうとしたらシメの群れが一斉に鳴きながら飛び立った。見上げたら一羽のハイタカキジバトを追いかけて飛んでいた。小さな池には今年の春一番となるヒキガエルの卵が沢山見られた。春やのう。

 まだ時間があるので船橋海浜公園にまわる。ミヤコドリでも見ようと思ったのだがなぜか見られなかった。なんでやねん。少しのシギやカモメ類、夏羽に換羽したハジロカイツブリを眺めて船橋を後にする。

 ただこのままで帰るのはシャクなので谷津干潟に行くことにした。まだまだシギチドリは来ていなくてカモ類はほとんど渡去済み。オオハシシギだけが池に残っていた。お前は夏羽にならんのか?、と問い掛けていたら夏羽になった綺麗なズグロカモメが見られた。

 結局あちらこちらと回ってもことごとく外すというもがけばもがくほどハマる「アリジゴクDAY」でした。


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