天野君の鳥だより   '99 4.4 与那国島

 99'4月4日
与那国島(前編)
 沖縄本島から与那国に乗り込んだ私は朝から祖納周辺を探鳥。3月にはたくさんいるサシバが全然いない。もう渡ってしまったのだろう。鳥を探してゴミ捨て場や墓地をうろつくアヤシイ私。しかし、鳥いねぇー・・・。季節はずしで鳥もはずしてしまったか・・・。

 宿にもどって朝食を済ませ、今日は祖納周辺をまわることにした。(このときはレンタカーを使っていなかった。学生は貧乏全開だ。)しかしマミジロタヒバリムネアカタヒバリヤマシギなどを見たくらい。ちょっと西に向かって歩いていくがなんもいない。春の陽気に誘われたのかオオヨシキリが歌っとる・・・。以前石垣でオオヨシキリ(沖縄ではまあまあ珍しい)の鳴きまねをするシマアカモズにしてやられたことがあるのでちょっとマジになって探したんですが、オオヨシキリでした。

 宿のおばあちゃんにもらった島バナナをほおばりながら再び祖納に帰ってくると、ジャワハッカ(当時オオハッカと言われていた)が5,6羽いて、その奥の防風林にギンムクドリが10羽とまっていた。カラムクもそのなかに1羽混じっていた。ちょっと離れたところにはコムクドリも18羽、電線に並んでいたりした。畑には綺麗な夏羽に換羽したツバメチドリが立っていた。結局この日は大したものは何も見れずに宿に帰り夜にはリュウキュウコノハズクの声を聞いた。

 翌4月5日、朝祖納を100円バスに乗って出発、久部良に向かう。まず最初に久部良ミト(池)を探鳥。池にはシマアジの雄とかキンクロハジロヒドリガモなど何種類かのカモ類がいたが、年々数が減ってきている気がする。リュウキュウヨシゴイが飛んでるのを横目に見ながら墓地やゴミ捨て場で鳥探し。(アヤシイ・・・。)前はオオチドリヤツガシラがこういう環境で良く見れたがこの時期はちょっと遅いのかもしれないなー、と思いながら集落の方に降りて行く。電線にはジャワハッカが数羽とまっていた。

 ちょうど雨がぱらついてきたので公民館っぽい建物の軒下で休憩。ちょっとぼけっとしていたらふわりとなにかが飛んできた。ヤツガシラだ。4月になってもまだ出るんだぁ、と感動しつつ、降りたあたりに捜索に出向く。ま、ヤツのことだからどうせ小学校のグランドにでもいるでしょ、とタカをくくって歩いていくとグランドにはシベリアハクセキレイタイワンハクセキレイしかいない。あれー?と思っていたら前方の道沿いの小さい草地からバサバサバサー。とヤツガシラ。あうー・・・ごめんよー。飛ばすつもりはなかったんだけど・・・。もうちょっとじっくり見たい気はしたがあんまり追っかけまわしても可愛そうなのでそのへんでヒメアマツバメとか見ながら祖納方向に向かって歩き始めた。

 そういえば久部良の港にハシブトガラスがいた。もともと与那国にはカラスはいないのだがこの個体はなんか船についてきちゃったらしい(島の人談)。ただこのカラス、石垣や西表の亜種オサハシブトガラスとはちょっと違うように思えるのでもしかしたら台湾か中国大陸産の亜種かもしれないですねぇ。

 祖納に向かう途中、比川の集落を経由して歩く。比川の集落はサークルの時ずっとキャンプしていた思い出の地だ。いまでも浜にはテントがいくつも張ってあり学生さんやライダーが寝泊りしているようだ。お巡りさんに職務質問されたりして仲良くなったりしたもんだ。しみじみ。そんな懐かしい浜を眺めてから道路の方に戻ろうとしたら枯れたモクマオウに中型の鳥が何羽かとまっている。「ムクドリ類かな?」と思ってすぐ双眼鏡で見てみたらこれがヒレンジャク。うっわー。沖縄でレンジャクなんて初めて見たよ。全部で10羽、キレンジャクは混じってなかった。いやぁ、いいものを見た。ルンルン♪

 比川から祖納に向かって坂を登っていくと途中で「タァー!」とオオクイナの声。この場所でよく声を聞く。数年前から同じ場所だ。なんか嬉しくなってにやけてしまう。

 祖納までぷらぷら歩いて帰ってきてナンタ浜という浜に行ってみる。そしたらちょっとした岩場や港ののり面にシギチが少しついてて久々にオオメダイチドリの夏羽を観察できたのが収獲だった。 


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