トラツグミはミミズの足音を聞いている   撮影:三宅慶一

平成21年2月7日  京都植物園


@ トラツグミは餌を探して歩くとき、姿勢を低く保ち、トコトコトコと静かに歩きます。
 10歩ほど歩いては立ち止まり、しばらく静止しています。小首をかしげて物音を聴いているようです。
 時々、ドドドドッと足踏みをします(私にはきこえませんが)。これを繰り返し前進して行きます。




A 小首をかしげて、聞き耳を立てているところです(耳介はありませんが)。




B 身体を高く持ち上げ、勢いを付けて、落ち葉の上からでもガツンと強烈な一撃
  下嘴は落ち葉を貫通している




C 落ち葉をめくらず、落ち葉ごとミミズをくわえる激しい俊敏な攻撃




D ミミズの身体は土中にある、すばやく引き抜かなければならない。
  土中にしがみつくミミズの力は強い




E 雪を蹴って頑張って引き抜きにかかっているところ




F ミミズの踏ん張る力に負けて、土中より引き抜くことができず、
  嘴からスッポリ抜けてしまった大きなミミズはそう簡単に抜けない




G 落ち葉の下か、土中に逃げてしまったミミズの発するかすかな音を聴いて(?)
  ミミズの位置を定め、ジャンプし、体重を掛け、勢いをつけてミミズに襲い掛かる




H くわえ直して態勢を整えて、土中のミミズを引き抜きにかかる。渾身の力が必要




I トラツグミは身体をのけぞらせ、脚を踏ん張って、体重を後ろに掛けて、
  ミミズを土中から引き抜こうとしている我々の綱引き合戦の要領だ。
  トラツグミのミミズ獲りは真剣な「狩猟」といえる




J 土中より引き抜かれたミミズはもはや死んだも同然、動かない。
  あとはゆっくり料理して飲み込むだけ獲物を目の前にしても、まだとても怖い表情だ。
  緊張と興奮が見て取れる




K ムカデを捕まえたところ




L 木の実(エノキの?)も拾って食べる