10月25日(木) デンツリー村、ミッチェル湖、ハーフムーンベイ

6時起床後、隣家のレッドミルズハウスの庭先で探鳥したがお目当てのルリミツユビカワセミは現れず観られたのはクロモズガラス若鳥だけだった。 宿に戻って朝食をとった後は、専用車でデンツリー川に沿って移動した。

 
クロモズガラス若鳥 クロモズガラス若鳥
道路沿いの木にチモールメガネコウライウグイスが飛んできたが間もなくオナガテリカラスモドキとゴシキセイガイインコがやって来て入れ替わってしまった。橋の付近では2箇所でオニカッコウを見たが、逆光気味で満足な撮影はできなかった。しばらくこの場所にとどまりテリオウチュウ、ソデグロバト、モリショウビンも観察することができた。

 
オナガテリカラスモドキ オナガテリカラスモドキ
さらに道を車で進むと枯れ枝の先に止まっているブッポウソウを見つけシャッターを切ったが遠すぎて満足な写真は撮れなかった。この場所からさらに進むと牛馬の牧場へ到着した。牧場の中には、オーストラリアクロトキとムギワラトキがいたが遠く撮影は難しかった。

更に車で牧場の中の道を直進中、キジバンケンに遭遇、急いで車から降りて撮ろうとしたが間に合わなかった。ここは柵なしの放牧場で多数の牛がいて、我々の姿を見つけると一斉に近づいて来て非常に怖かった。

10時ごろここを切り上げてミッチェル湖へ車を走らせた。途中で、突然車の前を飛んで行くアオバネワライカワセミを目撃した。皆で必死に行方を追ったが結局見失いその後は姿を見ることはなかった。

ここを諦めてミッチェル湖に着いた時は12時少し前だった。早速、コシグロペリカン、コクチョウが目に入って来た。湖の中道を進むとオオニワシドリ♀、シロガシラトビ、トサカレンカク、シロハラコビトウ、アオマメガン、カササギガン、ヨコフリオオギビタキ、キイロミツスイ、オーストラリアヘビウが次々と観察されたが遠くて撮影は難しかった。

     
コクチョウ コクチョウ
トサカレンカク トサカレンカク
 
シロハラコビトウ シロハラコビトウ
カササギガン カササギガン
13時半ごろ、ここから次の撮影地に向かう途中で昼食をとった。

ハーフムーンベイに到着したのは16時前だった。向かった先はハーフムーンベイゴルフ場に隣接する池で、近くにはソデグロバト、キミミミツスイ、オーストラリアツバメ、ダイサギ、オーストラリアヘラサギがいた。更に目を凝らして池の方を見るとノドグロカイツブリとアオマメガンがそれぞれ番で泳いでいた。またオーストラリアヘビウは羽を広げて乾かしていた。

オーストラリアツバメ オーストラリアツバメ
   
ダイサギ ダイサギ
オーストラリアヘラサギ オーストラリアヘラサギ
ノドグロカイツブリ ノドグロカイツブリ
 
アオマメガン アオマメガン
 
オーストラリアヘビウ オーストラリアヘビウ
岸辺ではオーストラリアクロトキ、マミジロカルガモ、ズグロトサカゲリ、ムギワラトキ、ホロホロチョウが休息していた。ナナイロハチクイは飛び回り、ベニカノコバトの番は求愛行動していた。ツチスドリとツカツクリはカメラを警戒しながら近くを横切って行った。

オーストラリアクロトキ オーストラリアクロトキ
マミジロカルガモ マミジロカルガモ
ズグロトサカゲリ ズグロトサカゲリ
ムギワラトキ ムギワラトキ
ホロホロチョウ ホロホロチョウ
ナナイロハチクイ ナナイロハチクイ
ベニカノコバト ベニカノコバト
ツチスドリ ツチスドリ
17時過ぎ、ハーフムーンベイを離れホテル「RER」へ向かい18時前に到着した。部屋で荷物を下ろすとすぐ引き返して太田さんの車に乗ってお目当てのレストラン『LA FETTUCCINA(ラ フェットチーナ)』へ行った。

ここで太田さんと別れた。当レストランは日本で聞いていたお奨めの店で日本語のメニューもあり各自でビールとイタリア料理を注文、飲食した。

食後は大橋巨泉のOKショップへ立ち寄り買い物をし、シャトルバスに乗ってホテルへ帰った。



10月26日(金) エスプラネード海岸

5時半起床、6時からホテル前の海岸へ出た。目の前の海には、我々を待ち構えていたかのようにコシグロペリカンが目の前を悠然と泳いでいた。

岸辺にはホウロクシギ、オオソリハシシギ、コサギ、オーストラリアヘラシギ、ウズラシギ、トウネン、ズグロトサカゲリが盛んに餌をあさっていた。

ホウロクシギ ホウロクシギ
オオソリハシシギ オオソリハシシギ
コサギ コサギ
ウズラシギ ウズラシギ
トウネン トウネン
海岸に隣接した公園では木々をサメイロミツスイ、チョウショウバト、ゴシキセイガイインコ、チモールメガネコウライウグイス、トサカハゲミツスイ、ソデグロバトが飛び交っていた。芝生やベンチがあるところでは小さなチョウショウバトとギンカモメがカメラを気にしながら餌をとっていた。
サメイロミツスイ サメイロミツスイ
チョウショウバト チョウショウバト
ギンカモメ ギンカモメ
公園内で朝食をとっていた時、海岸に目を向けると、今度はペリカンの大群が岸近くを我々に目を向けながらゆっくりと通り過ぎて行った。その数は約30羽で太陽に照らされた白と黒のコントラストが美しかった。

コシグロペリカン コシグロペリカン
2時間経過したところで撮影を中止しホテルに戻った。9時にチェックアウトを済ませロビーでJTBの出迎えのバスを待った。9時半ごろバスが来たので乗車、車はパラダイスラウンジ前で止まり自由時間となった。

またOKショップで買い物を済ませ車に戻るとバスは間もなくケアンズ空港へ向けて出発し、午後12時前に到着した。

カンタス/ジェットスター航空のカウンター前は長蛇の列でなかなか搭乗手続きが進まなかったが12時半ごろにやっと終った。

続いてセキュリティチェックと出国審査とを受けた。搭乗まで時間があるのでショッピングモールでしばらく時間を費やした。13時20分過ぎに5番ゲートから搭乗が始まり機内へ。JQ15便は定刻通り現地時間13時55分離陸した。先ずは時計の針を1時間早めてから出国カードに記入した。やがてドリンクと軽食が、また6時過ぎには夕食が運ばれてきて食事をとった。

台湾を通過するころからは飛行位置が気になりモニターを頻繁に見るようになった。そして四国上空を過ぎると高度を下げてきた。

定刻通り20時25分に関空に到着した。入国審査と荷物の受取りが済むとMKシャトルバス案内所前で皆と別れ、家路に着いた。

  【追記】

太田祐さんは名古屋出身で、ジェイさんツアーに所属しながらオーストラリアで探鳥ガイドを中心に活躍している。野鳥の知識が豊富な上、野鳥を見つけるのが速く2日間のガイドで探鳥は約100種に及んだと思われる。

ケアンズは魅力的な町という印象を持った。「日本人に友好的であること」「日本人を積極的に受け入れ、しかも働く場を提供していること」「若い日本人旅行者の間で人気が高いこと」、また「環境を大切にする意識レベルが高く、各国のナチュラリストの欲求を十分に満たしてくれる場所であること」などを感じざるを得なかった。            12月10日  記


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