京都野鳥の会/《会員による海外探鳥記》

2005年タスマニア島 探鳥記    冨川 晶子

2005年1月15日夜7,00 成田空港
飛行機に乗るため、ゲートの前で待つていると、向かいの椅子で、奥さんが椅子に横たわり、主人が奥さんの下腿半分自分の膝にのせて、揉んでいる。面白い風景だと、きいてみると、「アメリカの帰りで、(直接オーストラリアへ戻るより飛行機代が安いとか)沢山歩いたので、非常に疲れている」買い物に行って、後から奥さんにきくと、オーストラリアより安くて、いい物があったとか。ベット用品や、装飾品を買ったらしく、にこにこしていました。

「タスマニア島へゆきます」といったら、「今が一番良い季候です」とのこと。
8,15出発予定がお客が来ないと、待って結局9,00出発。機内は満員。眠れったって、目は冴えるばかり。前の座席の後面についているテレビの操作がわからず、同じ場面ばかり。
16日 悪戦苦闘10時間後(時差2時間)9,15朝 メルボルン
空港着、重さ20キロの旅行鞄を運搬車にのせて、ドアの外に出ると、ウータイとヘレン(ロイの奥さん)が待っていました。後からロイがきました。ウータイは1週間前にメルボルンにきて、鳥探し。ロイ夫婦は前日にきたらしい。もう荷物の心配なし。4人で空港内の食堂へゆきました。
ガラスの手前で好きな物を指でさすと、いれてくれます。私はチャーハンと酢豚と野菜炒めーこれは中華部門ーウータイはツナの海苔巻き2本と、刺身、これは和食部門、ヘレンとロイは中華でしたか。

又国内空港の方へいって 2,30メルボルンから、横に5人30列くらいありましたか、小さい飛行機でタスマニア島の北から南の端にある空港に、

3,30 着陸、船だと10時間かかって、揺れるのだそうです。
荷物を持ってレンタカー事務所へ。 ロイが手続き中 4,05 ウータイは外を眺めていて、
   Musk Lorikeet p110   ジャコウインコ 20〜23センチ 写真9
が近くの木に1羽いると、知らせました。全体が緑色で、額と目の横が赤いインコです。

空が曇って雨がふってきましたが、ロイが近くまでトヨタのTaragoという車をもってきましたから、荷物をのせて、出発です。

広い舗装道路、私は運転手の後ろの席。隣はヘレン、ウータイが助手席。
大きい川をわたって、一見住宅街にはいって、坂道を登ったり降りたり、やがて、坂の途中で停車しました。写真 7 
階段をのぼって、入口からはいって、手前の部屋へ。皆は外出、私だけ、休憩。
6時15分呼ばれて目覚め、急いで外へ出ると、食事前に近くの海岸へ行き、車の中から、海岸をみると、波は穏やかで、
   Silver Gull  p95 写真5 ギンカモメ
が沢山いて、背中の黒い
    Kelp Gull p94  ミナミオオセグロカモメ 55〜6センチ
左の石の上にいるのが
    Pacific Gull p93 写真6   ハシブトカモメ 58〜66センチ
とのこと。
Kelp GullとPacificの違いはくちばしの大きい方がPacific Gullでくちばしの上下が赤いのです。 ウミネコが46センチですからハシブトカモメはウミネコを大きくしたものです。

それから、車で走って、いつの間にか、以前マガダンでみた店舗が長屋みたいに連なっている通りにきて、店の前に駐車して、少し薄暗い,木造の店にはいると、部屋の真ん中の囲いの中で、厚さが5センチくらい、長さ10数センチの牛肉を焼いていました。生焼けくらいのを注文、他にサラダの入れ物が10数箱 ワゴンにはいっていて、好きなだけとれるようにしてありました。
食べ終わって外に出て、夕食はまずまずでした。

他に今日見た鳥は
   Black Swan  黒鳥
   Chestnut Teal  アオクビコガモ
   Little Pied Cormorant  シロハラコビトウ
   Blackーfaced Cormorant  ムナジロウ
   White−faced Heron  カオジロサギ
17日 (月曜日)
6,30車で公園へゆく。駐車場に他に車が1台。天気は晴れ道は舗装してあって、殆ど原っぱ。向こうの大きい木の下で、
   Eastern  Rosella p112 写真8   ナナクサインコ  29〜33センチ
が50羽くらい地上におりて、ついばんでいる。
あと
   Australian Magpie p167   カササギフエガラス  38〜44センチ
   Noisy Miner p149   クロガオミツスイ  24〜27センチ
   Musk Lorikeet p110   ジャコウインコ  20〜23センチ
空港でみたインコです。

公園の中に家があって、きっと管理人が住んでいるのでしょう。小高いためか、見晴らしがよかったです。
他に
   Yellow Wattlebird   キミミダレミツスイ
   Australian Magpie   カササギフエガラス


9,00 宿に戻って、食堂へゆくと、年配の夫婦がきていました。親戚をたずねてきたそうです。壁に古い新聞がはってあって、昔 長い橋に船がぶつかって、橋桁を折り、そこへ、自動車が数台渡ろうとして、川におち、勇敢なダイバーが助けたという記事でした。
ミュウズリーの朝食、それに卵とトーストと。

9,45荷物をまとめて、車へ。

10,00 スーパーで買い物。ロイが先頭だって、物色している格好が面白い。パンとキュウリとトマト確か2個、卵や 果物、私はブドウを、後バナナや、ウータイ用に鮭缶2つ、ハムなどなど。銀行へいって換金。それから海に沿って南下、

11,25
   Tasmanian Native−hen p70  タスマニア、オグロバン 44〜47センチ 写真25
が右側の空き地の奥に5羽いた。道の反対側の奥の方にもいました。ヘンっていうので、鶏かと思ってみていましたが、クイナの類でした。
クイナだったら、もっとよく、見たのでしたが。それでも 眺めていたら、道の反対側の牧場の牛が10頭くらい、柵のそばに来て、私達をみていました。

11,30牧場の前の池に、
   Australian Wood Duck p10  タテガミガン  44〜50センチ
Duckというので、カモかとおもっていました。
   Pacific Black Duck p12   マミジロガモ  50〜60センチ
日本のカルガモに似ています。

11,45  右にまがって、入口で確か25ドル払って更に前進して前の車の後に付きました。フェリー乗り場だそうで、12,20乗船
甲板にのせて、また下にも車を載せて、出帆。波もなく、穏やかでしたが、鳥もカモメ、黒鳥Black Swan p7 くらいでした。
ウイークデイなのに、結構、子供連れ、若いカップルもいました。

12,30  Bruny Island 着岸
車はそのまま、走って 途中で
   12,52 Green Rosella p111  アカビタイインコ 33〜37センチ
腹部は黄色でくちばしの付け根が赤いインコです。
   1,15  Sooty Oystercatcher p83  クロミヤコドリ  49〜50センチ 写真12
白黒のミヤコドリは日本の三番瀬にもいますが、真っ黒なのはいますかねえ。黒くて、目と足が赤いのです。
   1,25 Scarlet Robin p152 写真19  サンショクヒタキ 12〜13センチ
頭、顔が黒くて胸が赤くて下面が白、確かに3色、素人向き

   1,30 New Holland Honeyeater p148  メジロ、キバネ、ミツスイ 16,5〜17,5センチ 写真2
   1,45 White−faced Heron p45  カオジロサギ  65〜68センチ 写真29
毎日います。
   1,53 Tasmanian Scrubwren p135  タスマニア、ヤブムシクイ 12〜14センチ
茶色の鳥で固有種の印図鑑にはないけれど、タスマニアだけにいるらしい。

2,00 牧場というか、原っぱというか、一面平らな土地の間の道をはしると、突き当たりに、平屋で煙突が屋根に2本立っていて、庭に芝生のある家の前に停車。 写真26
   Laughing  Kookaurra  P127  ワライカワセミ
庭の左横の林で鳴いていた。

家にはいると、台所、食卓用テーブルがあって、その隣の部屋にはに ソファア、テーブル、テレビとあって、皆がくつろげる部屋 その後ろに3部屋あって、中央の部屋が私の部屋。その間にスーパーで購入した品物を運び入れたらしく、ヘレンが昼食の支度をしていたらしい。
台所に隣接するテーブルに集まって、各自パンにハムやトマト、きゅうりの薄切りをのせて、食べて、ロイと、ウータイと 私の3人で外にでた。
庭の向こうは原っぱで、その向こうに樹木があって、
   Tasmanian Native−hen p70  タスマニア、オグロバン
が3羽とウサギが2羽 写真17 
でていました。
   2,30 Tasmanian Thornbill  p139  タスマニア、トゲハシムシクイ
が家の近くの柵に止まっている。これも茶色の地味な鳥
   2,55 Dusky Robin p155  タスマニア、ヒタキ 16〜17センチ
が家の周りの木にいるという。
3人で入ってきた道とは別の道、砂利道をゆくと、右側は牧場 顔の白い牛が 20頭位いて、左側は林で
   Yellowーrumped Thornbill p140  コモントゲハシムシクイ 10〜12センチ
茶色の鳥、
この類の鳥はつくづく専門家の鳥だと思う。
ウータイが「ソーンビル、ソーンビル」といって探している。
   2,56 Europian Goldfinch p177  ゴシキヒワ 12,5〜13,5センチ
顔が赤で耳の後が白で、後頭部がクロ。こんな綺麗な鳥です。

どこまでゆくのか、更に前進、私は、足を前に出すことに専念、
   3、15 Strongーbilled Honeyeater  p145 オリーブ、ハチマキ、ミツスイ 16,5〜17,5センチ
これは固有種

今来た道を振り返ると、遠くの木の下に タスマニア トゲハシムシクイが30羽位地上に降りているのが見えました。
更に前進、両側が林の道をあるいてゆくと、左側の林のなかの葉のない枝に
   Black−faced Cuckoo−shrike p 163  オニサンショウクイ
がとまっていた。
英語で木に止まっているのを[sitting」というらしく、鳥が枝に腰掛けているとか、座っていると言うのかとおもうと、おかしくなる。
道は登りになって、そこからは平らという所まで行って、大したことはないと、道の脇の草の生えているところをおりてきました。転んでも痛くないように。

4,30
又林を過ぎて、宿に近くなったところで、前方に白い鳥がとんでいる。キバタンかテンジクパタンかとロイが思ったら
   Grey Goshawk p57  カワリオオタカ
だった。 珍しい鳥が見られたと、喜んだが、何、この辺りに住んでいるらしい。そこへ
   Swamp harrier p55  ヨーロッパ、チュウヒ
が追うように飛んできて、オオタカが 逃げた。それから私は目を離したが、ロイは「遠くに
   Wedge−tailed Eagle p59  オナガイヌワシ
も見た]と言いました。

宿が見えているのに、まだ2人は林をながめています。
道ばたにおいてあったバスタブみたいな白い陶器をさして、風呂だから、入ったらと、私をからかう。「ウータイの後に入ります」と言って「我ながらうまいな」と。
5,00  宿にもどりました。

6,15 夕食に出発、来るときに走った道をもどって、Seadogsという看板のでている食堂にはいりました。他に店はなかったと思います。反対側は海。窓の外も海でした。
ロイと私は魚とジャガイモのフライ、ウータイは鮭、ヘレンは何でしたっけ。
食堂は店主が多分船乗りだったか、網が懸けてあったりして海の情緒たっぷりでした。お客はあまり居ず、若いカップルがきていました。
8,00帰宅
18日
7,15 起床 外を見ると、柵の上に
   Superb Fairy−wren p130  ルリ、オーストラリア、ムシクイ 14センチ
雄だけ、背中が青で、尾を垂直にまげて、尾の先端は天をさしています。
と地上にウサギが2匹いました。どっちの肩をもつか、イヌワシがみつけたら、凄いご馳走になりそう。

8,00朝食、
8,30 夕べ道で会った女性の年齢を、誰かが30代といっていたが、女のひとが、トヨタの大きい車でやってきました。大学で教えているとか、話方が一語一語はっきり、ゆっくり話すので、氣にいってしまった。
彼女の車で出発、一寸走って下車、左側の樹木が混んでいるところに 、
   Striated Pardalote p134  アカボシホウセキドリ  9〜11センチ
がいると見ている。
私はその辺りの悪臭に氣をとられていると、その女性トニオ(多分そういう名前と思う)さんが、一見松葉ボタンみたいな草を足下から抜いてきて、これが臭い草と教えてくれた。
もう一種臭い草があるとか。肝腎のホウセキドリはどうしましたっけ。そんなに好い名前の鳥だったら、良く見るのでした。島の中央には、山があって、下車して山に入り、鳥探し。又走って次の山道を行くと、左側の、道路より高いところに、バスの停留所みたいに、屋根のある掲示板があって、その左側の道をあるくことになった。サンクチュアリイとのこと。
まだ5分くらいしか歩かぬうちに、トニオさんが、急にしゃがんで、親指と人差し指で直径20センチくらいの石の、石と地面の間から一見カタツムリの殻をつまみ上げ、
   「Bassian Thrush p184  ワキアカツグミ 26〜29センチ
が埋めているのを見た」といいました。図鑑でみると、トラツグミなので、「トラツグミだ」、以前ホームの窓にぶつかったトラツグミを思い出していうと、ウータイが「違う」といいました。
是非 鳥を見たいと思いました。

5人で更に山へ。右側は森で、左側は谷で、谷の向こうはまた高くなって、樹木が生えていました。谷とは申せ、数米の深さではないです。
鳥の声を聴きながら、立ち止まったり、探したり、探鳥目的の歩きは助かります。鳥探しの専門3人と、ヘレンだって探せるので、素人の私は、歩いては、止まり、歩いては止まって、いました。
突然 ウータイは望遠鏡を覗き、皆は山道から谷側の樹木を覗いていました。「しょうこ、しょうこ」と呼ばれて、ここからがみえる、いや、こっちがと、と教えられる方向をみると、胸がピンク色した小鳥が枝にとまっていました。
   Pink Robin p154  セグロサンショクヒタキ  11,5〜13,0センチ
で、頭は黒、胸はピンクで宿の近くにいた

   Dusky Robin p155  タスマニア、ヒタキ
よりは、オーストラリアの本土にもいるようですが、他では見られない鳥なので、山の中まで、探しに来たのでした。声のする方を一生懸命探していましたが、奥の方にいるらしく、随分探していました。
「見たか」と聞かれたので、「イエース」といったら、皆満足げでした。ウータイ、ロイそれぞれにあそこ、あそこといわれても、樹木ばっかり、ヘレンが「あの日がさしているところ」といったので、解りました。
写真20   右端がトニコさん。

更に歩いて、よっぽど倒木に腰をかけて、帰りをまっていようかと考えていたら、もうすぐだというので、歩いてゆくと、池だか、水たまりがあって、その脇は30センチくらいの道になっていて、そこから引き返しました。
トニコさんの後をついて戻ってくると、突然トニコさんが腰をかがめて、前方を指さすと、道に
   Bassian Thrush p184  ワキアカツグミ26〜29センチ
が歩いていました。カタツムリの殻を石の側に埋める鳥です。トラツグミと少しは違いますが、同類項ではないかと。
よかったです。見られて。トニコさんはよっぽど Bassian Thrush に縁でもあるのかなと。

又くだってくると、
   12,40 Scrubtit p136  メジロ、ヤブムシクイ タスマニアの固有種 10センチ
前述した Scrubwren Thornbill と同家族のようです。
又下って、駐車した道路にでて、トニコさんが、車の後ろをあけて、ビスケットやジュース等々出してくれました。写真23
皆遠慮無くたべて、2、00 宿に戻りました。トニコさんは帰りました。
皆は家の中にはいって、多分昼食でも食べるのかもしれませんが、私は休憩にはいりました。

4,30目が覚めて、家の食堂へ出ていったが、誰もいず、 一人でパンをやいてたべました。
そのうちロイとウータイがもどってきて、ヘレンが牧場にいるというので、6,15 車で出発 途中でヘレンをのせて、宿をでて、左折するはずなのに、右折して、海にそってはしる。
7,00昨日きた海辺の食堂にゆく。ウータイだけこないので、さがしにゆくと、海辺で私たちをよんでいた。
   Hooded Plover  p89 写真24 ズグロチドリ  19〜21センチ
が汀線に2羽立っていた。
食事は昨日と同じ、魚とポテト。ヘレンはシチュウーみたいなもの、ウータイは多分鮭のステーキみたいでした。
8,00食堂をでて、8,30頃帰宅。
9、00 トニコさんがきたので、トニコさんの車に、ロイが後部座席にのって、5人で出発、また暫くはしって、バニイ島が南北に分かれていて、その間を細い道でつながっている、細いといっても、海、海岸、舗装道路、小高い山、海岸、海といった風に、走っているときは細い道とは気づかない。
車は細い道に来て、昼間、人一人にも会わなかったのに、車が20台くらい、山側の道に駐車して、人がぞろぞろ歩いていました。9,30ともなれば、日が落ちて、暗く、半月が空に浮いていました。

山側に木で出来た階段が山の上まで続いていて、すでに上に人影がみえた。そして、嬉しい事に階段は低く、登るには問題なく、5人で登って、途中から海側へくだっていきました。
海に面して20畳くらいの木造の広場があって、目隠しのついた塀にかこまれていた。野鳥観察舎を想像してください。広場の塀に大勢の人がたっていて、隙間からのぞいていた。
   Little  Penguin p21  コビトペンギン  33〜40センチ
が海から巣にもどってくるという。! 時々
   Short−tailed Shearwater p31  ハシボソミズナギドリ  40〜43センチ
が頭上を空を覆うように舞う。懐中電灯に赤い紙をかぶせた物で、階段脇の斜めの地面をみると、穴のなかに何かが動いていた。ペンギンの幼鳥で、餌を待っているのだという。
鳴き声もした、幼鳥の声といったが、私はミズナギドリではないかと。ミズナギドリは鳴きませんかねえ。

9,45 ヘレンが、ペンギンがよちよち、前傾姿勢で海の方からやったきたと、教えてくれました。そんな、そんな、列なんて作っていません。1羽よちよち歩いてきて、自分の巣はみつかるのだろうか。
又しばらくして、また他のペンギンが、よちよち海岸から土手へきました。
全く月が見えない夜の方が、沢山上ってくるとか。真っ暗で人間がどうして、ペンギンを見ることが出来ようか。
木の板の塀に額をつけて、くるか、くるかと目をこらしているうちに、はっと氣付くと、ほとんど人がいなかった。

皆で又階段をのぼったり、降りたりして、車へもどると、これから夜の探検にゆくという。
全員乗車して、運転はトニコさん。今日来た道を更に前進。フェリー乗り場の方向にはしった。対向車なし。辺りは真っ暗。
しばらくすると、車が直進でなく、じぐざく蛇行しはじめた。ウータイが「酔っぱらい運転だ」という。どうしてかというと、道の脇に
   Eastern Quoll p22 (Native Cat) フクロネコ  体35センチ  尾23センチ
背中に白い斑点のある一見ネズミ
   Common Brushtail Possum p44 フクロキツネ 体45センチ  尾30センチ 体重3,5キロ
黒いネズミ,丸々と肥っています。
   Long−nosed potorroo p50 ハナナガネズミカンガルー 体36センチ 尾23センチ 体重1,3キロ
何しろ夜なので、色は皆 黒です
   Tasmanian Pademelon p54 アカハラヤブワラビー 体60センチ 尾41センチ  体重 雄7キロ 雌4キロ
これはカンガルーだと思います。昼間草原にいます。
   Red−necked Wallaby p56 アカクビワワラビー 体80センチ 尾75センチ 体重 雄15キロ 雌 11キロ
これもカンガルーです。

これらの動物がこっちを向いていれば、目が光り、後ろを向いていれば、黒い塊に見え、中には道路横断中となると、センターラインで、動かず、大げさかもしれませんが、100米,200米、300米、の間隔で現れるのです。
いやあ、まさにネズミ王国の感がありました。轢かないよう走るので、酔っぱらい運転、ウータイが50匹はいただろうと。ほんと、高い空から獲物をさがしている鳥たちに、「夜、沢山出てくるよ」と知らせたいくらいでした。
ネズミたちは身の安全を考えているのだなあと、その賢さに私なんぞかないっこないです。
ペンギンも道の脇に数羽、1羽ずつ立っていました。よちよち歩きじゃ横断なんぞできません。しかし、1羽も死骸はみなかったです。島の人達は、夜は野生の動物たちに、道を譲っている感がありました。

夜中12,00過ぎ帰りました。
19日 (水曜日)
7,00起床 夕べの興奮も多少残っている感じの朝です。台所の窓からみると、ウサギが2匹、地上に、柵の上に
   Supeb−Fairy−wren  p130 ルリオーストラリアムシクイ
が数羽いました。あの姿をみると、此処は生物の世界なのだと。
7,30 庭にでると、遠くの木に
   Gret Goshawk p57  カワリオオタカ
が1羽止まっているのがみえた。黒い木なので、白が目立つ。
8,00 朝食、3〜4分茹でた卵を卵立てにたてて、ヘレンが普通のナイフで上から一寸下をすぱっと切り、ふたが採れた。スプーンを入れて卵の中身をすくって口にいれていた。
まねして食べてみたが、大したことなし。最期に蓋の裏もすくってお終い。

8,55出発、道の出口の事務所によると、夕べのトニコさんがいました。
9,15 遠くの木に今度はカワリオオタカが2羽、路上にヨーロッパチュウヒが1羽いた。ネズミの死骸を食べていて、私達の車に驚いて銜えて飛び上がったが、落としたとのこと。皆よく見ています。
また走ると、道のそばに、ポストが数箇並んで立っていた。奥の方に家があって、ここまで郵便物を取りに出てくるそうです。日本の郵便屋さんが聞いたら、羨ましがることでしょう。
又走ってゆくと、両側の開けたところは、あるところは羊、あるところは牛が一見灰色、黒の敷物のようにみえた。

10,00 フェリー乗り場に到着、下車して、途中でヘレンが買ったサクランボをたべていると、ヘレンが口の中のサクランボの種を道路に面して飛ばしっこしていた。
やがて船がきて、積んできた車を2階の甲板から最初におろし、それから、1階の車をおろしていた。やがて乗船、ところが、右側は壁、左側には他の車がいて、出られない。前方の景色が変わったとも思わない内に、もう対岸に着岸していた。それから町を通過、道路に駐車して、タスマニアの鳥の本を3軒まわって7冊入手した。1軒に数冊しかおいてないのです。
車は首都ホバートに到着、

1,30 教会があって、1カ所は色とりどりのバラ薗になっていた。どこでランチをたべるか、探したが、結局教会の広場に決定、ちゃんと、椅子テーブルがあるので、積んできた食料を、勝手にパンに挟んで食べていると、近くにいた、ウータイがパンの耳を地面になげると、
写真28  Silver Gull が飛んできてたべた。スーパーで買った、ビスケットを6っ位に割ってなげると、2羽が10羽 20羽とどんどん飛んできて、中には取り合いになって、中止。食料をかたづけて走りました。

4,00公園到着、
4,45出発
6,15 到着 今日の予定は200キロ、静岡の手前位の距離。両側に家が見えてきて、モーテルの前で駐車、地図19
荷物をはこびいれて、外へでると、前の建物はレストラン、ずっと向こうは海らしい。

6,20 モーテルの入口近くにレストランがあって、夕食。向こうの席に年輩者が20人位腰掛けていた。ゲートボールの仲間かと思ったが、向こう側にバスと後ろに小さな車を引いていた。
あれに乗って来たんだというので、後ろはトイレかなといったら、「違う、皆の荷物が入っている」そうな。
自分だけ早く食堂をでて、休憩。

8,00休憩後、又外へ出て一回りしてくると、洗濯ものが干してあって、取り込みに来たのか、一人の同年輩者に会ったので、挨拶して話すこともないので、日本からきましたといったら、「ブリスベンからきた」といいました。それから海の方へ行って、海をみていると、ウータイの好きな?ミヤコドリがなんと72羽も、水の引いた浅瀬にいました。海岸のベンチに座って海をみていると、ロイとウータイが左の方から戻ってきました。全くガイドとは言え、始終鳥を探しています。
20日
6,30 ウータイ、ロイ、私の3人で朝、探鳥にでかけました。
昨日ロイとウータイが行ったらしい。私は朝は元気だ。潮が引いていて、鳥が遠い。
   Black Swan
   Australian Shelduck
   Australian Wood Duck
   Chestnut Teal
   Australian Grebe
   Little Pied Cormorant
   Blackーfaced Cormorant
   Great Cormorant
   White−faced Heron
   Black−tailed Godwit
   Eastern  Curlew
などなどいた。

8,00 昨日のレストランで 朝食。朝なんぞなんでもいいと思っても、卵の調理方法だの、しばし相談して、私には、お皿の廻りに櫛型のトマトがならんでいて、中央にはベーコンやキノコが炒り卵の中に刻んではいっていて、一見花びらの赤いひまわりのようでした。
朝も昨日のグループの人達が向こうのテーブルに腰かけていました。すると、ロイが近づいて話しをして戻ってきました。自分の家の近くの人達だったと言いました。各各の家をバスが廻ったそうです。
9,00出発 両側が牧場で斑点風に牛いました。

11,30  誰かの声にふっと氣付くと、左側の牧場に
   Bannded Lapwing  p90  ムナオビトサカゲリ  24〜27センチ
が100羽位1箇所にいました。
12,00 又海辺にでた。下車して海をみると、
   Crested Tern  p97  オオアジサシ  43〜48センチ
が岸から離れた所に固まってみえました。後頭の黒い部分がぼさぼさしています。

乗車して、又左右が牧場みたいな道を走って、1,00公園に停車、池の側の椅子とテーブルで持参の昼食、以前、このような場所で、ロイの親戚の、奥さんを亡くしたばかりの中高年の人にあったことを思い出し、聞くと、元気で今ダンスに夢中とか。池には、今までみた鳥のみ。
2,00出発、70〜90キロくらいの早さで 4、00 又モーテルに到着、町の名前は Deloraine 相変わらず荷物を運んで、休憩 6,45 町へ夕食を食べに出掛けた。
オニオンスープと、ビフテキ、ビフテキがよく焼けていて、がっかりしました。
21日
6,30  探鳥に出掛ける。
ウータイが車で森に行きたいといったので、市街の端辺りの樹木のあるところへゆきました。
   6,50  New Holland Honeyeater  メジロキヌバネミツスイ
私は「カッコウ」という声を確か聞いたような氣がしたので、「日本のカッコウかな」と言ってみましたが。2人で一生懸命探していました。そして、大きな木の後ろに居ると云って右へ往ったり、左へいったりしているうちに、
   Fan−tailed Cuckoo p118 ウチワヒメカッコウ 23〜28センチ
を、望遠鏡にいれて、みせてくれました。高い木の枝にこちら向きに止まっていて、胸がウス茶色で何だか小さい氣がしました。
旅の疲れか、止まったままでした。図鑑では、ピイイイイイと鳴くと書いてありますから、私がきいたのは、この鳥ではなさそうです。素人の私ですから、信じないでください。
ノートに7,00,7,20と書いてありますから、ずっといたとおもいます。

7,40部屋にもどると、外から配達されて、ドアの手前の扉をあけると、朝食がはいっていた。はじめて、一人の朝食です。紅茶がポットに入っていて、牛乳、オレンジジュース、キノコの炒め物、パンなど、さっさとたべて、又容器を扉をあけて、いれておきました。
8,00 出発、
8,30 車窓から、窓外の原っぱにワラビーを発見
8,45 草原の中に立っている一見枯れ木風の木に、
    Wedgeーtailed Eagle  p59  オナガイヌワシ  89〜100センチ
がなんと2羽とまっているのを、ウータイが発見。遠くからみると、黒いのでカラスにみえる。私だと、カラス、ウータイだとイヌワシ。プロと素人の差。なかなか止まっているイヌワシは見られないので、よかったです。
山道を走ります。やがて立木の背が低くなったと思ったら 9、05 下車、遠くに山が見え、道の脇に駐車場があって、そこから、幅1米くらいの木橋が続いています。写真34
尾瀬のように、下は多分湿地かもしれません。いや、そんなに水氣はなかったようです。左手に石がごろごろしていたので、爆発でもしたのかとおもったら、氷河glacierだったそうです。氷河なんて無学者には ぴんとこず、さりとて、聞くほどの英語力もなく、ひたすら「氷河氷河」と唱えるばかり。
暫く歩いてゆくと、湖がありました。Pine Lakeです。 写真33
ブラウス1枚にカーデイガンじゃ寒かったです。
湖面は静かで、鳥も居たようでしたが、暫く眺めて、戻ってきました。ウータイは木橋からおりて、花の写真を撮っていました。写真35〜40
  

  

  
   9,37 Crescent Honyeater p147  ミズカキ、キバネ、ミツスイ 14ー16センチ
低い木の梢にいました。
9,45 道路近くの木に


   Striated Fieldwren p137  ノハラムシクイ 12,5〜13,5センチ
ビンズイの斑点が、体一面にある感じです。
   Richad’s Pipit p173  マミジロタヒバリ 17〜18センチ
乗車して、11,00 何か声を聞いたと停車、牧場らしかったですが、何も居ないので、入ってゆき、奥の方に
   11,10 Pallid Cuckoo p117  ハイイロカッコウ 29〜33センチ
が高い木の枝にとまっていました。
可愛い顔して、これで子育てしないのだなあとみていると、多ウータイだったか、「賢いのさ」ですって。
11,40 また オナガイヌワシ1羽 空を舞っていました。

11,58 食堂の前に駐車、12時からと書いてありましたが、入ってゆくと、入れてくれました。床が木造だったか、椅子に座って、注文すると、その都度一見商社マン如き男性が、私の後ろを通って部屋を出てゆくのです。その都度響きました。冷蔵庫に材料があるか、見にゆくものと思ったら、台所へ伝えに行くらしい。あれじゃ、大変だと、思っていたら、なつっこい人柄らしく、奥さんは中国人だけれど、小さい時イタリアへいったり、ドイツへいったりして育ったので、言葉が滅茶苦茶のようなことを言っていたそうです。又自分は会社に勤めていたけど、忙しいので、やめて、この仕事にしたが、もっと忙しくなったと、いっていました。
料理は奥さんと、コックで造っているらしく、奥から運んできました。私は、一見コンビーフのごときもの、ウータイは魚、でした。よくしゃべる人だと、親しみを感じながら、外に出て、乗車、1,00 右の空にお皿を逆さにしたような雲が浮いていました。

それから眠って途中、不明
2,00 国立公園に到着、日中故大した鳥も見えないと、一人車中で、休憩
3,00過ぎヘレンがアイスクリームを持って3人帰ってきました。何の鳥を見たか、話さないので、多分居なかったのかもしれません。
4,00 また車で少し走って「lyrebird Walk] コトドリ道 p128 という看板の出ている山道を歩くことになりました。尾羽の大きい素晴らしいトリです。しかしウータイが手をふって「名前だけ、名前だけ」といいました。どこの山も似た様なもので、落ち葉のつもったふわふわした道を、鳴き声はせぬかと、歩いてゆくと、なんと大きな木が倒れていて、その木の幹を四角に切り取って人がかがまずに通れるようになっていました。如何に大木かおわかりになるでしょう。

5,00 「Rosi’s in」バラの館に到着
後で聞きましたが、昔病院だったとか、入口は道路の突き当たりでバラ,薔薇、バラ ,薔薇が辺り一面に咲いていました。タスマニアが薔薇に向いている気候かと、思うほど、一般の家の垣根に咲いていました。裏から建物の中にはいると、絨毯は赤、部屋のベットの上に、麦わら帽子だったか、帽子に薔薇の花を飾ったものが置いてありました。大変な宿にきたものだと、驚いていると、女主人が現れて、確かイヤリングとセーターの色が同じだったと思いました。
6,15 夕食は薔薇の館で教わった店 土地が道路より低くなっている所を入ってゆくと、大きなネコが2匹寝ていました。
ところが、予約していないとか、今晩は集まりがある、音楽もはいると聞いて、そそくさと退散、3軒目のレストランにはいり、南瓜のスープ,平貝、ライスサラダをたべました。皆は何でしたっけ。
8、00 帰宅。
22日
朝6時 一人で入口の前を通って突き当たりの家の庭をのぞくと、庭に、毎日見られた、
    Masked Lapwing p91  ズグロトサカゲリ 34〜38センチ
が数羽いました。
    Common Blackbird p185  クロウタドリ 25〜26センチ
が1羽 庭の灌木のしを歩いていました。これも、毎日いました。すると、ウータイが来ましたので、2人でしばらく庭をみて、又私達の通用口の方から廻ってゆくと、レモンが木になっていました。そこもバラの木があって、いやはや、全くバラ、バラバラでした。裏の家には、小さいリンゴが鈴なりになっている木が4本あって、老夫婦が住んでいるようでした。バラもありました。

8,00 朝食に食堂へゆくと、他に年輩の夫婦らしき一組と父親と息子らしい一組がいました。主人らしい男性があらわれて、自己紹介をしてから、「紅茶がいいか、コーヒーが好いか」とききました。大学の先生だったか、世慣れない感じの人でした。あれじゃ奥さんが主にすべての世話をしていると思いました。
書き忘れましたが、勿論部屋にバラの花が飾ってあり、多分造花だったかもしれません。
朝食後、荷物を積んで、出発、空港付近の雑木林にきて、鳥探し、今までみた鳥のようでしたが、雑木林の隣の家は広い庭があって、いかにものんびりとしていました。
好いなあと思っていたら、ヘレンがブリスベンの家を売ればここでは広い家が買えるといいました。
今こちらは夏ですが、汗は出ませんでした。私は北海道のような気候じゃないかと思うのです。病院も老人ホームも警察も見あたらなかったように思います。ただただ原っぱと、食べきれない位の牛、毛を刈り尽くせない程の羊、がいました。

12,00飛行機にのって、メルボルン空港へ。荷物の超過料金20ドル払いました。自分じゃできません。ロイがやってくれました。
又あの食堂、自分たちの好きなものが選べるところで昼食をすませ、オーストラリア製の日本なら「3」ナンバーの大きな車に乗ってメルボルンの多分市街地と思われる位遠い所へ行きました。又モーテルでした。慣れると、他人を意識しないで、過ごせるのでいいなと。

6,00今回の最期の夕食です。なにがいいかときかれて、「ギリシャ料理」なぜかというと、ロイが「メルボルンには色々な料理、ギリシャ料理」といったからで、車に乗って又町中へゆきました。
レストランの並んでいる通りらしく、道路にまでテーブルをだして、しかも、それが皆満員のようでした。日本でいくら混んでいるといってもこんな風ではないです。私はメルボルンの家庭には、台所がないのではないかと、思いました。
そこを走り抜け、又異なった町へゆきましたが、ギリシャ料理らしきものはなく。数軒ヘレンが降りてききましたが、イタリア料理ばっかり。そこで、イタリア料理店へはいりました。席の向こうはガラス越しにピザを造っていました。

ほとんど頭に毛のない、腹の出た年輩の男性がまずピザの塊をどこからかだして、粉をまぶして、2、3回綿棒でのして、それを指先にのせると、広がり、台の上に戻して、挽肉器で轢いたような細かいチーズをごっそりのせて、それから、なにやかやと、のせてシャベルにのせて、オーブンにいれるのですが、そのはやいこと、はやいこと、彼は昔ピアノでも弾いていたか、今ピアノを弾いているかとおもうほど、手先がめまぐるしい程動きました。
配達もしているらしく、若いひとが、これまた旅行鞄みたいなものにいれてゆくのです。店には又老人会の如き集まりがあって、なかなか注文がきません。私は白と緑のきしめんみたいなスパゲッテイ、ロイはピザ、皆は何でしたっけ。それで、10時頃帰宅となりました。

23日
朝7時出発 皆で空港に向かいました。
私が10時 ロイが2時間後。ウータイは夕方でしたか、また悪戦苦闘かと思ったら、な、なんと 機内はがらがらで、横4列 独り占めして、帰りました。
つまらぬ旅行話、それこそ悪戦苦闘に近い時間をお過ごしたまわり、心から感謝いたします。

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