登場人物 |
1, ビー、チュウ 女性 中国人 40才? |
2,モルテン ストレンジ 男性 デンマーク人 52才 親がやっぱりバーダーで、子供もバーダー で長兄は欧州にいます。図鑑2冊出しています。ビーの夫 |
3,ズーミン 男性、32才、大学でオタマジャクシの研究をしています。数年後に学位がもらえるとか。 |
4,マーク 2才1ヶ月 男性
ビーとモルテンの子供、「シーバー」なんていうから、解らなかったら、「I want to see birds」と言っているそうな。 |
5、 冨川 晶子 |
2005年 5月 23日
9:10 シンガポール航空で成田を出発 搭乗人数の少ないこと。1列 3人がけに1乃至2人座っている。私の列は私のみ。どうしたかって?肘掛けをあげて、横たわりました。
スチュワデスは、すらりと、背がたかく、真っ黒な髪の毛をたばねて、後頭部に留めてありました。後れ毛が見あたらず、まさか毎日美容院へ行くのではないし、飛行中に聞けば良かったと。しかし、あまり優しいようには見えなかったです。ウエストがきゅっとしまっていて、上司が体型保持にやかましいのでしょうかねえ。そして制服は、裾までのタイトスカートで、前が大腿骨の付け根まで開いていました。
しかし襞でもとってあったかもしれません。襟ぐりも大きく、あれじゃ背筋をのばしていないと、その下が見えてしまう。目の前のテレビは、触って又スチユアデスが駆けつけると、いけないので、そっとしておきました。前の席の若い女の子は”みていました”
時計を1時間遅らせて、午後3時半頃シンガポール空港に、着陸、荷物も早速現れて、この間高千穂の野鳥の祭典にもらった日の丸の旗をもって、出口へ行こうとしたら、既に彼女が私を発見して、手をふっていました。バーダーとの待ち合わせくらい、易しいものはないです。必ず先方が発見してくれますから。
ビイーの車、Ford にのって、30分後 Botanic Gardensに到着、着陸早々 探鳥とは、と思いながら、下車、なに Mortenの店がBotanic Gardensにあったのです。Markを父親にあずけて、2人で苑内の探鳥 開始以前にも来たことがあります。そのとき、
Stork−Billed Kingfisher コウハシショウビン
が池の前の木に枝にとまっていて、人が通っても飛びたたなかったことを覚えています。
6:15
White−throated Kingfisher アオショウビン 25センチ
Collared Kingfisher ナンヨウショウビン 24センチ
Pink−necked Green Pigeon コアオバト 29センチ
White−brested Water Hen シロハラクイナ 30センチ
Common Koel オニカッコウ 42センチ
Oriental Magpie Robin シキチョウ 20センチ
lessar whisling duck
Rufous woodpecker クリチャゲラ 21センチ
Oliveーbacked Sun bird キバラタイヨウチョウ 10センチ
Striped Titーbabbler ムナフムシクイチメドリ 13センチ
Philippine Grossy Starling ミドリカラスモドキ 20センチ
が、見られた。また店へゆき、4人で出掛けようとしたら、最初に書きました、Markが「シーバー」といったのです。
車をMortenが運転、私は助手席 車は外車、運転手は目が青い 外国にきた実感あり、 坂道を上ったところのレストランへゆくと、「ここは日本料理もあるし、」といいました。
私はカシュウナッツと、鶏肉のいためものと、ライス、缶ビール、ビーは焼きそばみたいなもの、Mortenはチャーハン、Markは 卵焼きだったと思います。日本にもあるかもしれませんが、料理がくるまで、MortenがMarkをつれて、子供部屋で遊んでいて、料理が来て戻ってきました。要するに待つ間「静かにして」と、叱らないですみました。
9:00 4階建てのマンションにもどりました。壁に鳥の写真や編んだ鳥の壁掛けや、目にするものは、鳥,鳥、鳥でした。
24日
車はいつのまにか、海が見える場所で停車、下車したビーが「杭の上に座っている」といっている。確かにカモメみたいが座っていた。水に浮いた木片に
Little Heron ササゴイ
がいる。
ビーが車から望遠鏡を取り出して、私に「見ろ」という。何と、
Lesser Adjutant ハゲコウ
が1羽 杭の上に4羽がその近くの草むらにいた。
(写真1 ユーミンの首辺りの草むらのむこうにある杭の意味)
10年前に1度見たハゲコウ、!!
なにもハゲコウ、ハゲコウと、感銘深く唱えることもないでしょうが。
後で聞いた話では、Cambodia カンボジア には何百羽いるそうな。大きさは110センチ背中が黒で首胸はしろ、嘴は黄色で大きい。多分頭上には、羽でなくて、短い毛がはえているので、ハゲコウというのかもしれません。足は長くて多分トキの類だと思います。
探鳥の第一番目が「ハゲコウ」!! 「今日の探鳥は十分だ」といったら、「日本に帰りたいの?」
左側、先刻 ササゴイが居た空に、なんと15羽のハゲコウが舞っていた! 数年見なかった分を一度に見た気がしました。
上の写真の森の上です。
又 有料道路を北上、そして街にはいって、12時 食堂へ入ったが、さっきのパンがまだ胃に停滞していた。しかし、ビーが求めてきたカレーウドンをたべたが、まずかったです。
12:30 出発 まもなく雨がふってきました。ワイパーを最大に動かせて、走行。しかし木々をみると、雨の必要性をしみじみと思う
窓の外の景色もはっきりせず。しかし気がつくと、道は登りで、大げさに申せば、ハンドルを絶えず右左に動かして、両側は森林、道は舗装道路。
「目が回るか」と聞かれたので、「OK、150キロ出して走ったことあり」とこたえる。「雨で大丈夫か」と聞きたかったが、余計なお世話と沈黙。
4:40 停車、右側にこんな山奥に信じられない鉄筋と思われる大きい建物が建っていた。道から坂を上って建物の前からぐるっと反対側、庭へ廻って、ユーミンがそこの住人らしい人に話をして、木製の扉をあけて、トイレを拝借。本当はここに泊まる予定だったが、今は営業していない由。この山奥にどうやって建てたのか、一体何台のトラックが 材料を運んだのだろうか。それも、うねうねした山道をであります。
解らない。ヘリコプターでつり下げてでも運んだのだろうか?聞いたところで、返事にも困るだろうと、ただただ首を傾げる次第。
乗車して、前進、更に山道の入口にくると、車が3台止まっている、5:00から登りの車が入れます。登りと下りを時間でわけています。
5:00 入口に頭を布で覆った数人の婦人が、登りの車を覗いている、
乗せて貰いたいらしい。 私の隣の座席は荷物がおいてあるので、残念。
もっとくねくねした山道を登ってゆく。
「あっ Forktail」
Slaty−backed Forktail セアオエンビシキチョウ 25センチ
外国の雑誌の表紙にのっています。尾を見ただけで、わかります。
と、多分道路の真ん中にいて、ぱっと飛び立ったらしい。ユーミンが叫ぶ。
朝シンガポールを出発して、500キロ 東京から京都までの距離、はあーともすーともいわず、楽しそうに運転している。乗っていても、気が楽です。自分で自分の肩なんぞ叩く仕草でもされたら、ぞおっとしかねないけど。
途中に立派な建物、ホテルがまるで、市中のように、ぼこぼこ建てられています。皆そこへ行くには、脇の坂を上らなければなりません。
山を削ったのでしょうか、いやはや、百聞は一見にしかず、あれほどの平地はあるはずがないし、事故は起きなかったでしょうかねえ。
もういいやと思っても更に前進、高原の道の終点くらいに立派な西洋館の家があり、車が又坂を上って停車、一体こんな立派な所に泊まるのかとびっくり。
ドアがあいて、老婆なんて自分より年下の方が満面笑みを浮かべて、現れた。中国人の感じ。それから、細い男子が又満面笑みを浮かべてあらわれた。そんなに我々の来訪が 嬉しいのかと、こちらも夢心地となった。
荷物をおろすと、男性が20キロ近い私のケースを運んでくれるとのこと。おまかせして、家の中にはいると、応接間セットが2組ある部屋、そこから階段を3段のぼって左にベット2組はいった部屋が3部屋、私はビーと同室、そこへかの男性が旅行ケースを運んできてくれたが、戻る姿をみて、何と、半身麻痺!!。腕も細く、短く、足も不自由。体重60余キロもある自分が何たることをと深く深く反省。もう驚くことばかり。
7時 応接間とキッチンの間にある数人用テーブルに着席、まず「豆腐」日本の冷や奴 一つどんとお皿に。鶏肉の塊の醤油味、カリフラワーとインゲンと、冬瓜の堅い感じのものの多分茹でたもの。ビーが「野菜は裏の畑でとれたもの」という。
山ばっかりの土地に畑ですって。「後で畑を見にゆきましょうね」と、ビーに言う。
もうくたくた。一人で部屋に戻ろうとして、さて何処だ。ビーとユーミンが笑っている。ホームで入所者が自分の部屋が解らないことがありますが、私もその一人と痛感。
隣のシャワーを使おうとしたが、水圧が低いためか、熱いお湯をだしていたら、シャワーの付け根の金属が熱くなって、アッチッチ。
顔を水で洗って、やーめた。
窓に網戸がない。しかし開けてあります。蚊なんて居ない由。なに夜中に耳の廻りに「ブーン」と蚊。蚊取り線香を使いたかったが、同室者の許しをまだ得ていないので。
庭で「コッ コッ」と一晩中鳴いている。蛙だそうな。
25日
朝 6時 車で出発、まだ薄暗い、両側は森林の坂道を、うねうね曲がりながら、下ってゆく
7時 道が閉鎖されて、大きな箱形の通せんぼが白と赤と2つ道の真ん中においてあります。下車して、これから歩いて鳥探しで、ビーとユーミンはリュックサックを背負っていた。私は杖だけ。道は将来 車が通行ができるよう、舗装道路、ありがたい!車の心配の要らない道! 道の両側を2人が眺めながら
7:05
Black−throuted Sunbird ムナグロタイヨウチョウ 11センチ
そして下り。帰りが思いやられる。
7:25
Pasific Swallow リュウキュウツバメ 14センチ
左側の谷を飛んでいる大きい声は
Chestnut−capped Laughingthrush チャガシラガビチョウ
ガビチョウって26−29センチの大きい鳥で、色々な色
私はてっきり昔見た茶色の鳥かとおもったら、目の回りが白くて、ここに沢山いるらしかった。
7:45 右の森側 の木に
Lasser Yellownape ヒメアオゲラ 27センチ
8:21
Littie Cuckoo−Dove ヒメオナガバト 30センチ
Large−bill Clow ハシブトカラス
8:45 Bronzed Drongo ヒメオウチュウ 23センチ
が向こうの木の枝に。
どんどん下って歩いてゆくと、左の谷側の木の幹の上3分に1位の高さにきっと近くで見れば、50センチくらいの、多分アリが作った黒い塊が付いていました。地上近くにあると、カワセミなんぞが、巣をつくっていたことがあります。
それにしても、巣をつくると、アリがつきはしませんかねえ。考えただけで、ちくちくしてきますが、そういう下らぬ想像の話はプロのバーダーにはできません。
ああ あれだ 位に眺めるのが、素人。2人はその上にトカゲ10センチ位を発見。そのトカゲがどうするか、じっとみています。動かないと思っていると、左側に移動、今度はトカゲを横から眺めています。こんな小さいトカゲを、かくも一生懸命見ている2人に、ボルネオでみた胴回りが一抱えもある大きいトカゲをみせてやりたいなんて考えていました。
多分トカゲは幹の後ろ側へ行ったのかもしれません。
8:45 右側の茂みに
Black−crested Bulbul エボシヒヨドリ
Silver−eared Mesia ゴシキソウシチョウ 18センチ
Everett's White−eye キムネメジロ 11センチ
がいるという。素人には、枯れ枝にとまっているのが一番みやすい。
9:10 Rhinoceros Hornbill サイチョウ 110センチ
の声がするとビイーが言う。
10:10 Blyth's Hawk−Eagle カオグロクマタカ 58センチ
Long−tailed Sibia オナガウタイチメドリ とビーがつぶやく
坂を下って、途中からUターン、2キロ歩いた由
帰りは登り、ユーミンの後ろ姿をみると、リュックサック、右側にカメラ、左肩には望遠鏡、良くできた青年だなあと。そんなにぞろぞろ幾らFraser’Hillフレイザー高原といえども鳥はいず。
11:25 Blue−winged Minla ルリハコバシチメドリ
11:40 Large Niltava オオアオヒタキ が電線に、
12:30帰宅 宿舎の食堂に腰を下ろすと、又円満極まりない顔の女の人が台所から顔を出し、大きいお皿に山盛りにウドンを醤油で炒めたものを持ってきました。間髪を入れずってこういうことかなあと、素早い動作に、益々感激。朝食抜き、2キロ山道の往復、に空腹の極、しかし、3人で努力したが、焼きうどんは1人分は残存。「夜に戴きます」といったが、もしかしたら、宿の男性が楽しみにしていたのかもしれない。
休憩
3:30 ビーがきて 出掛けようという。もう今日は十分だと、断って、心中「誰のためにフレイザー高原にきたのか」と怒っているかもしれない。主役がのびてしまって、まったくだらしがない。
記録して置かなくちゃと、車に図鑑を忘れたので、玄関先へとりにゆくと、ユーミンもまだ現れず。
ビーが
Streaked Spiderhuntar タテジマクモカリドリ 19センチ
がいると教えてくれた。SpiderHuntarはそうたやすくみられない鳥、宿のまわりの道路側の芝生の縁に咲いている花のあちこちに 数羽いました。クモカリドリといっても、花の蜜を吸っていました。
それから、ユーミンが現れて、3人で宿の周りの鳥探しとなり、クモカリドリが南側にいたとすると、東側の高い木のさきが細い竹かと思いますが、右に弧を画いて伸びているその枝に茶碗形の黒いものが見え、風でゆらゆらしていて、みるからに不安定。私も望遠鏡を覗くと、
Malaysian CuckooーShrike 和訳なし サンショウクイ 30センチ
がその巣、枝に直角に私たちに背をむけて止まっており、なんと雛が1羽、親の足許に顔が見えました。「雛がいる」といったら、ユーミンが覗いて「可愛い」と如何にも感に堪えない声をだして、大喜び。この人も善人なんだなあと。それが細い竹の上で揺れている。!!
玄関まで出てきて、車に乗らないなんてあんまりだと、乗車、車が走り出しましたが、何時も山道、どこをどう走っているのか、さっぱり解りません。山道の谷側に草の生えた少し広い所に駐車して、下車、2年前来たとき何とか言う鳥をみたと、行ってみましたが、現れず。
なんだか、がさがさいうと、ふりむくと、体は灰色、頭と顔は黒のサルが右側の木の枝にいました。灰色のサル、上品なサルです。
すると、数種の鳥が現れて、サルがいると、鳥が見られる!
サルは右から道路をへだてた、左側の木に移りました。
左側の、木に
Grey−chinned Minivet ベニサンショウクイ 18センチ
Mountain Bulbul ミヤマヒヨドリ
Lesser Racquet−tailed Drongo ヒメカザリオウチュウ 27センチ
Black−and−crimson Oriole ヒムネスミゴロモ
Blue Nuthatch ズグロゴジュウカラ 12センチ
Black−eared Shrike Babbler クリノドモズチメドリ 11センチ
Little Pied Flycatcher ハジロマユヒタキ 12センチ
それから又車で他所へ行き、下車して、窓枠が赤いペンキが塗ってあって、大きな西洋館の家の庭にはいりました。庭の端に何か植えてあって棒が立っていましたから、誰か住んでいるには違いない。
ぐるっと、家の廻りをまわると、裏には、雨水を貯めるタンクが2つ、薪が沢山、小屋に積んでありました。「へえー炊事用の薪だ」といったら、暖炉用だとか。
家の中にははいらず、でてきました。
宿に戻ると、ビイーが呼ぶので行ってみると、家が坂を上ったところにあるので、下の道路と坂の上の家の間にガレージ、大型車が2台優に入る広さで鉄の扉が締まっていましたが、、その戸の柵に沢山隙間があって、
White−bellied Swift シロハラアナツバメ 10センチ
が沢山出入りしていました。隙間から覗くと、ガレージの天井に隣の巣と、巣がぴっちりついて沢山ありました。
この家の持ち主は今シンガポールに住んでいるそうで女性とか。そして中国人の親子が留守番しているわけでした。庭の手入れも十分で、きっと日々大変な労働かと思いました。そして、ガレージ全部ツバメに提供しているのですから、持ち主もまた優しい人に違いありません。
7:00夕食 調理しても30センチくらいある魚に、野菜あんがかかったものが大きなお皿に、それから、野菜が少々入った卵焼き、昨日は薄く切った冬瓜まがいの瓜が拍子切りになって、炒めてありました。それとご飯でした。
26日
6:15出発 満月です。
昨日と異なった道でしたが、舗装道路と森と谷、どこも同じ景色にみえますが。少し走ったところで、運転席のユーミンとビーが相談してビーと私が下車、車は坂を下ってゆきました。この2人、実に仲がよくて、終始話をしています。極端にいえば、シンガポールから宿まで、話続けて、それも、ユーミンがとても楽しそうに時々笑うのです。
空港に向かう道で、ビーが「ユーミンは話好き」といいましたが、どっちもどっちです。ビイーと私の2人で谷側の木の茂みを見ながら下ってゆくと、
7:10 Mountain Fulvetta マユグロチメドリ P56 16センチ
Bronzed Drongo ヒメオウチュウ 23センチ
7:30 Mountain Bulbul ミヤマヒヨドリ 24センチ
頭が黒いヒヨドリです。
7:50 ビイーがサイチョウの声が聞こえるという。
7:55 Mountain Imperial Pigeon ヤマミカドバト 47センチ
が空を飛んでゆく
8:15 Green Magpie ヘキサン 38センチ
飛んできて又、飛んでいって仕舞うのでゆっくりみられないのが、残念。一月位滞在すれば、きっと、覚えると思うが。
8:20 Greenーbilled Malkoha オニクロバンケンモドキ 56センチ
9:25 Everett's Whiteーeye キムネメジロ
9:44 Black−browed Barbet ゴシキドリ 20センチ
Gold−whiskered Barbet キホオゴシキドリ 30センチ
Fire−tuffed Barbet アカフサゴシキドリ 28センチ
どこに赤い房がついているのか、Collinsの図鑑でみましたら、嘴の上にひげの様にはえていました。
ねえ、飛ばなきゃよく見られるのですがねえ。
10:00 鳥を探しながら、歩いてゆくと、向かうから男性が走ってきます。ユーミンでした。「若いから、鍛錬のために走っているのだ」と思ったら、目の前でとまって、「Hornbillサイチョウがいた」といいました。聞くやいなや、私は突いていた杖の真ん中あたりをにぎりしめ、「そりゃたいへんだ」とたったったでなく、どさどさと駆け出しました。下りでしたから助かりました。といっても70米くらいでしょうか。右側が広く谷になって、視界が開けたところで、多分一緒に走ったユーミンが「あそこ、あそこ」といいました。
わかりません。望遠鏡でみると、赤いホーンがみられ、「2羽いる」といいましたが、アマチュアには1羽だけ。「足下に尾羽がみえる」そうかなあと思ってみていると、1羽が枝の先の方へいって、確かに2羽「暑いからあっちへいって」とでも言ったんでしょうかねえ」と言って笑いました。
何しろHornbillがみられたので、胸中わくわく。
「車は下に置いてありますから、もうすこし」といわれて、もう少しかと思ったら、あと2キロ。他じゃそんなに遠くへは置かないなんて思いながら、確かに、くねくね曲がっていて駐車する余地なし 。 ですからビイーがサイチョウの鳴き声がすると言っていたのでした。私もああなりたいものです。
12:00
宿へ戻る道の途中のレストランへ昼食のため、走っていると、2人で宿の料理人、小肥りの奥さんを発見、停車して乗せて、私と、ビーをレストランにおいて、送ってゆきました。買い物に来たそうですが、宿に戻ってきくと、「1時間あれば、往復できますよ」昔じゃあるまいし、山道1時間往復して買い物をする!
私たちは、焼きそばと、ビフテキを食べました。アイステイを3杯飲んで、出発
暫く走って停車 一見向こうに山が見えて、周りは、荒地。50米いや、もう少し手前に枯れ木があって、その木の天辺が幹より太く見えた。
カンムリワシが後ろ向きに1羽止まっていたのでした。滅多に止まっているところは見られません。 それと、反対側の空に、黒いワシがとんでいた。
Black Eagle カザノワシ 70センチ
カンムリワシの右側の道を歩いてゆくと、滝の入口の門があって、左側に川があって、その畔を歩いてゆくと、500米くらいですかねえ。先を歩いていたひとが、たちどまり、上を見上げた。
Silver−breasted Broadbill ギンムネヒロハシ 18センチの巣が細い1本の茎だか、ツルにぶらさがって、その下に、茶色の枯葉で作ったような巣下がっていました。偉そうな発言ですが、
Broad Billはこのような巣をつくるようで、他でもみました。あの紐がきれたら、巣は落ちてしまいます。
すると、背が茶色のオヤドリが飛んできました。
丁度、そこへ。5−6人の黒い人がみえ、おばあさん、その夫、娘、その夫、おばあさんの弟とか、紹介がありインド人とのこと、娘の夫はシンガポールで良い生活をしているらしかった。「仕事は?」ときいたら、笑ってこたえず。「インドにも鳥がいる」とか。しかし、「いらっしゃい、みせてあげます」とは言いませんでした。 しばらく、話をして私たちは、もどり、インド人は、前進してゆきました。しかし、私たちが、カンムリワシのところで、鳥をみていたら、もどってきて、水色のきれいなくるまに皆のって走ってゆきました。
3:00 レストランでみたサラダが忘れられず、又サラダを食べに行きました。
若い人とゆくと、食べ物に賛成されて、楽しいです。
7:30夕食 豚肉の焼き肉、マーボー豆腐、青菜のゆでたもの、
27日
6:45出発 暫く走って、ホテルの前で下車
以前ビーはここのホテルに泊まったそうですが、うるさくて、眠れなかったとか。3階建てくらいでしたか、窓辺の下に芝生が植えてあり、窓近くに、そこに花の咲いている木があって、その木に
Chestnut−capped Laughingthrush チャガシラガビチョウ 23センチ
頭が茶色で目の周りが白い23センチの鳥、 随分沢山居ました。
芝生に植えて有る木の花のみつでもすっているのでしょうか、
Blue−winged Minla ルリハコバシチメドリ 16センチ
Long−tailed Sibia オナガウタイチメドリ 30センチ
Mountain Fulvetta マユグロチメドリ 16センチ
Silver−eared Mesia ゴシキソウシチョウ 18センチ
Orange−bellied Leafbird アカハラコノハドリ 20センチ
がホテルの前の植え込みや、道を隔てた樹木にいました。皆大きく素人向きの鳥たちです。ビーがうるさくてねむれなかったと言っていましたが、一晩位泊まったら、簡単にみられそう。道路のむこう側の木に頭と手足が黒い
Banded Liaf Monkeyがいました。
それから、ホテルの前の道には、蛾が、それも大きい蛾が沢山落ちていました。京都の野鳥の会の幹部の方が蛾の研究をしていられたので、よっぽど、持って帰ろうかと思いました。
8:00 ゴミ置き場へゆくという。車で走って、確かにゴミが沢山捨ててあるところへゆくと、左側の枯れ木の上の方にカンムリワシが1羽とまっていた。ユーミンが暫く眺めていたが、カンムリワシが片足持ち上げていると言った。
9:00 宿で朝食、 目玉焼き。ソーセージ2本パン2枚
荷物を車にのせた。私ははやくから、荷物を玄関の入り口におきました。
それから、留守番一家と、写真をとったり、サンショウクイの巣をみたが、巣はありませんでした。その下へゆきたがったが、木が沢山はえていて、とても無理でした。
10:20 管理人さんの「又来てね」というお言葉と約束をして、出発、誰にも会わず、下山、
10:50 来たとき寄ったホテルで又トイレを拝借、
11:00 路上にトカゲを発見、ユーミンが下車して、写真
できる限り近づいて撮影、よくみると、背中に何かはえていて、見たことのないトカゲです、頭も三角で、後ろ足の長いこと!
写真を撮り終わって、道の真ん中にいるトカゲをユーミンがそっと靴で押しやると、何とあの長い後ろ足の膝をのばして、半分立った形で走り出しました。丁度踊っているみたいで、その格好が面白かったので、3人で笑って仕舞いました。
考えれば道を横切ろうとしたとき、車がきたので、驚いて強直状態になって、動けず、はっと気づいて、逃げたのかもしれません。トカゲにしてみれば、九死に一生を得た気持ちかも。それを笑うなんて不謹慎極まりない!
1:00 昼はユーミンがインド料理にしようと、そして自分が美味しい所をしっていると、クアラルンプールの市中を、あちこち紆余曲折して、どんな所へ行くのかと思ったら、何、広い道の屋台よりは、大きい店にはいりました。
向こうのテーブルの上に美味しそうなバナナが置いてあって、3人の一人がたべていました。私も所望、店の人がもってきたので、一本もぎとって、口へ。
カレーのルーが3種、それに、鶏肉、青菜がきました。主食はピザの皮がもっと、柔らかく伸ばして鉄板の上で焼きながら、左右、上下と折りながら、15センチくらいにまとめたもの1枚、紅茶数杯のみました。
それから、公園内の本やへゆくと、休憩中で、その間、公園内を走って、滝を見に行きました。マレーシアらしく、女性は頭を、ネッカチーフでしっかと包み、裾までの長いスカートに大体同じ生地の長袖の上着を着ています。暑くないのかなあと、みていました。おへそをだしたり、ぼろぼろのジーパンを履いている人は見かけませんでしたねえ。
滝のちかくで、下車、すると、近くに居た一見ホームレスみたいな人が、「風が強いので、木の枝が落ちて来るかもしれないから気をつけなさい」と言ったそうです。しかし滝を見るには大小の石がごろごろした坂道をのぼらなければならないので止めて、又本屋へゆき、多分重そうな本10冊位購入したようです。
公園を抜けて、どこか森の管理センターみたいな所へゆきました。
ユーミンが会いたい女の人がいるところで、私だけ、小雨の庭へでてみました。
又向こうの大きい木に頭の黒い灰色のサルがいて、大きいリスは見えません。管理センターの反対側から向こうをみると、遠くにヒヨドリ、近くをキンバトが飛んでゆきました。
2人が現れたので、また乗車、有料道路を走っている内に、きっと眠ったのかも。
6:00 夕食はマレーシア料理だと言ってサービスエリアで下車容器に色々のたべものが入っていて、ガラス越しに選ぶのです。
山で食べた魚が美味しかったので、15センチくらいの魚の揚げたもの、青菜、野菜の炒めたもの、ご飯をたべて、又乗車、まだクアラルンプールにいます。一体どうするのだろうとおもっていましたが
10:30マンションに到着。モルテン、マーク まで車まで現れて、「マミー ヒヤ」と留守にしたことを責めるでもなく、喜んでいました。
28日
10時起床 皆で近くの公園へ歩いてゆきました。
砂場でマークが「A,B,C−−−−]と言うと、モルテンが砂に書いていました。また低い滑り台にモルテンが逆さに寝て起きたり、寝たり多分5回くらいやってみせました。足は滑り台のどこかにかけていたのでしょうね。
あまり彼に関心をもってもビイーに悪いので、いい加減にしておきました。
それから、またボタニック、ガーデンへ皆で行き、今度はモルテンとマークと私の3人で歩きました。マークは子供用の車です。どんな鳥の探し方をするのかと興味がありましたが、みつかれば、鳥の名前をいうだけ。
池のそばで、シロハラクイナが、マークが持っていた食パンを一枚、投げたら、早速拾って、角をくわえて、地面に触れないよう、首と、足をのばして、たったか、たったか走り出したので モルテンと笑ってしまいました。
1:00 園内の店で私は焼きそば、モルテンはチャーハン、ビイーはサンドイッチ、マークは何でしたかねえ。2時過ぎ空港へ向かいました。
お読み下さいまして有り難うございました。
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