ケアンズは鳥種が豊富な棲息地として知られている。
人気の高いシラオラケットカワセミ、ルリミツユビカワセミを撮りたいと最初は11月後半を計画したが航空チケットの入手が困難なこと、また12月以降は雨期が深まることなどで日程を10月下旬に決定した。
22日(月)MKシャトルバスを利用、関空に20時15分到着。JTBカウンター前には既に仲間のKさん、Tさん夫妻、Nさんは到着していた。
JTBの南団体受付カウンターで手続き、続いてカンタス/ジェットスター航空カウンターでチェックイン(搭乗手続き)を済ませた。更にセキュリティチェックを受け、出国手続きを行った。この後は、ウイングシャトルに乗って8番ゲートへ移動した。搭乗は21時半前に開始し機内へ。
ジェットスターJQ16便は定刻通り22時05分離陸。機内ではまず時計の針をオーストラリア時間に合わせた。夜食を食べ終わった後手渡された入国カードに必要事項を記入、一段落した。午前0時前になると機内は消灯されたがなかなか寝付けない。睡眠が殆んどとれなかったが4時過ぎになると灯りが点いて朝食が運ばれて来た。飛行機は定刻通り6時30分にケアンズ空港に到着した。この時ケアンズ空港の気温は22度とアナウンスされた。
空港ビルの外は思ったより涼しかった。迎えに来ていたJTBのシャトルバスに乗り現地案内所「パラダイスラウンジ」へ移動した。
ここで30分ほど、宿泊や観光などの説明を受けるとそれ以降は自由行動となった。その後近くのスーパーマーケットに立寄りパンなどを購入した。
この後近くのカジノホテル前にあるタクシー乗り場へ行き電話でタクシーを呼んだ。間もなくタクシーが到着、フレッカー植物園(Flecker Botanic Gardens)へ。
10月23日(火) フレッカー植物園
9時ごろタクシーで到着、早速皆で探しながら撮影を始めた。
最初に見つけたのはモリツバメだった。
| モリツバメ |
その後はインドハッカ、ソデグロバト、チモールメガネコウライウグイス、キミドリコウライウグイスが現れ格好の被写体になってくれた。
| インドハッカ |
| ソデグロバト |
| チモールメガネコウライウグイス |
| キミドリコウライウグイス |
10時過ぎにはゴシキセイガイインコの群が目の前の樹木に集まってきて賑やかに鳴きながら長時間新芽のようなものを食べていた。更にトサカハゲミツスイ、キバラタイヨウチョウも現れた。
| ゴシキセイガイインコ |
| トサカハゲミツスイ |
お腹が空いたので近くのベンチで軽食をとった。食後は植物園の周辺を歩きながら撮影を再開し、間もなく電線に止まっているカノコバトを見つけた。更に移動すると高い木で花の蜜を吸っているトサカハゲミツスイとテリオウチュウを見つけたが遠すぎてシャッターを押す気になれなかった。
| カノコバト |
園内に戻ると、がさがさという音が聞えたので藪の方を見ると近くで落ち葉を掻き分けながら餌を探しているツカツクリとヤブツカツクリがいた。
| ツカツクリ |
| ヤブツカツクリ |
レストランで昼食をとった後、園内で探鳥を続けると枝に止まっているクロモズガラスを観察した。
| クロモズガラス |
まだ2時過ぎだったが前日の睡眠不足で疲れが出始めたので切り上げホテルに行くことにした。車道の公衆電話でタクシーを呼んだが通じなかったので植物園のオフィスで呼んでもらった。しばらく待っていたが来ないので再度依頼してやっと着いたタクシーに乗車、行き先のリッジス エスラネード リゾート(RER)を告げた。
途中、Kさんがペリカンを見たいと言い出しエスプラネード海岸に立寄ってもらったがペリカンの姿は無く諦めてホテルへ向かい3時ごろに到着した。
フロントには日本人風の女性がいたので話しかけると日本語で親切に応対してくれ、無事チェックインを済ませた。
荷物を部屋に入れ、一休みしてから皆で食事に出かけた。途中、「オーストラリアの野鳥図鑑」を買うため書店に入った。いろいろな種類の野鳥図鑑がたくさん並べられていたが私は写真入りの図鑑が気に入り購入した。
その後レストランに到着、ビールで乾杯し食事をとった。
10月24日(水) キングフィッシャーパーク(KFP)、Mount Molly
この日はガイドを依頼していたジェイさんツアーの太田祐さんが朝6時ホテルRERに専用車で迎えに来てくれた。我々の荷物が多いと気付き、大型の車にチェンジするためにすぐ引き返して行った。僅かだが時間ができたのでカメラ片手に目の前の公園に行った。すぐ近くの芝生にズグロトサカゲリがいたがカメラを向けると逃げてしまった。後ろの電線にはじーとしている薄茶色のパプアオオサンショウクイがいたので近づいてシャッターを押した。
| パプアオオサンショウクイ |
もう少し撮りたかったが太田さんの車が戻ってきたので車に荷物を積み朝6時30分前にKFPへ向けて出発した。KFPの駐車場に到着すると撮影機材を下ろしセットが完了するとすぐに管理人(経営者)がガマグチヨタカのいるところへ案内してくれた。時間は朝8時、ヨタカはじっとしているが木陰でやや暗く証拠程度の写真しか撮れなかった。その後はガイドの太田さんの案内で探鳥しながらパーク内を回り下記の通り13種類を撮影した。
ノドグロヤイロチョウ、キンバト、モリショウビン、コゲチャミツスイ、チモールメガネコウライウグイス♀、テリオウチュウ、フヨウチョウ、アオツラミツスイ、シラフミツスイ、ワライカワセミ、メンガタカササギヒタキ、キアシビタキ、コキミミミツスイ
| ノドグロヤイロチョウ |
| キンバト |
| モリショウビン |
| コゲチャミツスイ |
| チモールメガネコウライウグイス♀ |
| テリオウチュウ |
| フヨウチョウ |
| アオツラミツスイ |
| シラフミツスイ |
| ワライカワセミ |
| メンガタカササギヒタキ |
| キアシビタキ |
12時過ぎにKFPを離れ近くの次の場所(Mount Molly)へ移動した。ここはレストランで庭先の木に野鳥が引切り無しに集まって来ていた。注文したハンバーグを食べていても落ち着かない。急いで食事を済ませ撮影に取り掛かって新たに4種類を撮影した。
撮影したのはイエスズメ、キイロミツスイ、ヨコフリオウギビタキ、オオニワシドリ♀である。ヨコフリオオギビタキは扇状の尾羽を盛んに横振りする目立ちたがり屋で面白かった。更に探鳥を続けると、木々を飛び移るハゴロモインコとキバタンが目に入って来た。芝生ではツチスドリが忙しそうに餌を求めて動いていた。しばらくするとオオニワシドリが作った巣があるところに案内してくれた。ガイドの説明によると、オスはメスに気に入れられようと「愛のホーム(あずまや)」をせっせと築くニワシ(庭師)のマイスターのようだ。
| キイロミツスイ |
| ヨコフリオウギビタキ |
| オオニワシドリ♀ |
15時半ごろ、先ほど食事をしたレストランに戻ってリンゴジュースで喉を潤しながら少し休息をとった。その後16時過ぎにデンツリー村へ向かいデンツリーエスケープ(宿)に到着したのは17時前だった。
まだ外は明るかったので、デンツリー川の船着場まで撮影と散策を兼ねて出掛けた。広場周辺の樹木ではゴシキセイガイインコ、ハゴロモインコ、トサカハゲミツスイ、チモールメガネコウライウグイスが、電線ではモリツバメがいた。公園でオニカッコウとワライカワセミを見掛けたが暗くて撮影は難しかった。デンツリー川付近の牧場で牛と共生しているアマサギの姿をあちこちで見掛けた時に、アマサギの英名「Cattle Egret」の意味がやっと理解できたような気がした。
| ハゴロモインコ |
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